わが子の受験適齢期

進路選択は「体験」が大事 お金だけでなく時間をかけて 森上展安さんがアドバイス

2020.03.11

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EduA編集部
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塾や予備校にお金をかければ、子どもの受験は安心? そうして選んだ進路の先に待っているものは? 首都圏の中学受験の第一人者があえて問いかけます。

話を伺った人

森上 展安さん

森上教育研究所代表

(もりがみ・のぶやす)早稲田大卒業後、法律事務所勤務、学習塾経営を経て、1988年に同研究所を設立。NPO法人学校支援協議会理事長も務める。67歳。

15~20年ほど前から、学習塾が株式公開などを経て系列化、「産業化」されました。かつて存在した、口コミで人気の個人塾より、大手塾に生徒が集中するようになったのも必然といえます。これにともない、塾や予備校の授業料も高くなりました。

今回試算した七つの受験パターン(記事はこちら)は、保護者世代にはいまなお有力な選択肢でしょう。ただ、このとおり大学まで行けたとしても、その先の人生が見通せない時代です。それだけに、子どもの教育にはお金だけでなく時間をかけたい。付属校が人気なのは、大学受験の勉強の代わりに、別のことに時間をかけられるのが魅力だからでしょう。

私は、いまの中高生にとって大事なのは、時間をかけて「体験を積む」ことだと思っています。とりわけ中3から高1までの間に、たとえば海外に留学するといった経験をすることが、子どものその後の進路に大きく影響するはずです。デンマークの教育制度では中学卒業前後に全寮制の学校に入り、自分の進路を見極めることが可能だそうです。いまの日本の子どもにもそんな時間が必要なのではないでしょうか。

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