どうする? 長期休校

休校中の「お昼」問題、子どもが自分で作れる昼食レシピで乗り切れ!

2020.03.06

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葉山 梢
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長引く休校で毎日の昼食が悩みの種になっている家庭も多いのでは? 子どもが留守番している家庭ではさらに心配なことでしょう。子どもが自分で昼食を作れるようになれば、親はラクになり、子どもの食育や生活力アップにもつながります。初心者でもできる料理のレシピと教え方のコツを料理研究家の上田淳子さんに聞きました。

話を伺った人

上田淳子さん

料理研究家

うえだ・じゅんこ/辻学園調理技術専門学校(現・辻学園調理・製菓専門学校)の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストランやベッカライ(パン屋)、フランスの三つ星レストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積み、帰国後は東京のサロン・ド・テで勤務したのち、料理研究家として活動。子どもと家族の“食”に関する活動を行い、「るすめしレシピ」(自由国民社)など著書多数。

「自分で作れる人」になるチャンス

 子どもが社会に出る前に、身の回りのことが一通りできるようにするのが親の役目だと思ってきました。今回の休校による混乱で、「いつもの生活ができなくなったときでも、自分で作って食べていけるようになっておくこと」が重要だと改めて感じました。家で作れば、弁当を買うよりもお金がかからず、栄養豊富で温かい食事ができます。生活リズムを整える上でも、きちんと3食食べることが大事です。

 ご飯の炊き方すら知らない状態で社会人や親になる人もいます。今の子どもたちは塾や習い事で忙しい。このぽかんと空いた時間を前向きにとらえて、子どもが一品でも作れるように仕向けてみてはどうでしょうか。

 我が家の双子の息子たちには3歳ごろから「お手伝い」はさせていましたが、ちゃんと「料理」をやらせたのは小学校中学年ごろからでした。大学生となった今は、おなかがすいたら自分で作って食べる人に育っています。

 まずはご飯を炊くことから

 料理を全くやったことがない子にとっては、入り口が一番難しいかもしれません。まずは親子で一緒に炊飯器でご飯を炊くことから始めて、具をのせた「のっけご飯」を作ってみましょう。米を計量カップで量り、とぐ。水は炊飯器のこの目盛りまで、と丁寧に教えます。卵かけご飯でもいいんです。粉チーズをふれば「イタリアンTKG(卵かけご飯)」になります。マグカップに材料を入れてお湯を注ぐだけでできるスープと、ちぎったレタスやキャベツのおかずを添えれば立派な食事。一緒に作った2~3日後に、子ども一人で作らせてみて「成功体験」を積ませましょう。

 初心者の場合、危なくないことが一番大事なので、火と包丁はあきらめましょう。代わりに電子レンジやオーブントースターを活用します。昼食にちょうどいい冷凍うどんは電子レンジでも作れます。念のため、やけどした場合の応急処置は教えておいてください。

 高学年になれば家庭科の授業が始まり、包丁も使えるようになるはずです。私の著書「ひとりでできる 子どもキッチン」(講談社)で紹介しているレシピで、「作りました」という声が一番多いのはキーマカレー。他にもチャーハン、ハンバーグなど、お店で出てくるようなメニューになると、子どもはやる気を出します。ホットプレートで作れる焼きそばやホットケーキもおすすめです。

 使った道具は洗うこと、ゴミは分別して捨てることなど、約束事は事前に決めておきましょう。その上で、子どもを信頼して任せてみることが大事です。多少の失敗には目をつぶり、上手にできたらめいっぱい褒めてあげてください。最初は大変でも、5~10年後には「やらせておいて良かった」と思えるはずです。

初心者でも簡単にできるレシピを紹介!

火も包丁も使わない! なんちゃって天丼

なんちゃって天丼
「ひとりでできる 子どもキッチン」より©斎藤浩(講談社写真部)

 材料(1人分)

かに風味かまぼこ…4本

揚げ玉…好きなだけ(カレースプーン約1杯)

めんつゆ…好きなだけ(カレースプーン1杯くらい)

ご飯…茶わん1杯

※カレースプーンは、一般的にカレーなどを食べる際に使う大きめのスプーンを指します。大さじでもOKです。

 作り方

(1)   ご飯を茶わんによそう。

(2)   かにかまは縦に細かくさく。

(3)   (2)のかにかまと揚げ玉をのせ、めんつゆをかける。

<上田さんからアドバイス>

揚げないのにかき揚げっぽくなるのが不思議。かにかまをさく作業は子どもが楽しんでできます。コーンを足すともっと豪華になりますよ。

 

包丁が使えるようになったら! 炒めないチャーハン

炒めないチャーハン
「ひとりでできる 子どもキッチン」より©斎藤浩(講談社写真部)

 材料(2人分)

ピーマン…大2個

ロースハム…4枚

ザーサイ…25g

ご飯(温かいもの)…茶わん大盛り2杯

ごま油…大さじ1

鶏がらスープのもと…小さじ2

塩…少し

こしょう…少し

 作り方

(1)   ピーマンは洗って縦半分に切り、へたと種を取る。まな板に縦に置き、手で押さえて包丁で細く切る。横向きに置き、同じように切って小さな四角形にする。

(2)   ハムを重ねてまな板にのせ、滑らないように手で押さえて包丁で細く切る。横向きに置き、同じように切って小さな四角形にする。

(3)   ザーサイをまな板にのせ、包丁でざくざくと小さく切る。

(4)   耐熱性のボウルに(1)のピーマン、(2)のハム、(3)のザーサイ、ごま油、鶏がらスープのもと、塩、こしょうを入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で2分加熱する。

(5)   ミトンなどをして、やけどをしないように注意してボウルを取り出す。ラップを奥側からはずし、ごはんを加えて、カレースプーンで全体を混ぜ、皿に盛る。

 <上田さんからアドバイス>

肉に火が通っているかの確認は子どもには難しいので、ハムやツナがおすすめ。ピーマンやハムは切りやすく、包丁使いの練習にもなります。

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