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「新聞を読めば学力アップ」相関くっきり 最も効果的な学習活動とは

2020.04.08

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関口 修司
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  • 全国学力・学習状況調査(全国学テ)の小学校国語の正答率を比べた結果、NIE実施校の方が全国平均より、4.0ポイント高くなりました。
  • 新聞活用の頻度で比べると、「月に1、2回以下」より「週1回以上」の方が2.1ポイント高く、新聞を日常的に学習に使うと、より高い学力向上効果があることが分かりました。
  • 最も効果的な学習活動は「子供による新聞スクラップとコメントの記述」。さらに「週1回以上」実施している学校は全国平均を国語で5.4ポイント、算数でも3.3ポイント上回りました。

「日常的に新聞活用」 より高い効果生む

全国学テ・小学校国語の正答率、NIE実践校が全国平均上回る

新聞を読む子は学力が高いのか。新聞を読めば学力が上がるのか。興味深い調査結果が出ました。日本新聞協会による「NIE(新聞活用)の学習効果を調べるアンケート」(2019年度)の結果が、2月下旬に公表されました。今回は小学校の分析結果を紹介します。

この調査は、校名は公表しないという条件で30都道府県36校の小学校のNIE実施校の回答を集計しました。アンケートでは、全国学力・学習状況調査(以下、全国学テ)の結果の提出を求めたこともあって、全ての都道府県から回答を集めることはできませんでしたが、前回より多くのデータを集めることができ、より客観性の高い調査となりました。

まず、全国学テの全国とNIE実施校の平均正答率を比べた結果、国語ではNIE実施校の方が4.0ポイント高くなりました。新聞を学習で活用している学校は国語の学力が高いのです。次に、新聞活用の頻度で比べると、「月に1、2回以下」より「週1回以上」の方が2.1ポイント高くなりました。つまり、新聞を学習に1週間に1回以上使っていると、国語の学力向上に、より高い効果があるのです。

最も効果的な活動は「新聞スクラップとコメントの記述」

さらに、「どのような新聞の活用法が学力向上に効果的か」をみてみましょう。選択肢は「授業における学習資料」「先生作成の新聞ワークシート」「子供による新聞スクラップとコメントの記述」「1面コラムの書き写し」「学習新聞作り」としました。このうち、最も効果が高かったのは「子供による新聞スクラップとコメントの記述」でした。この活動に取り組む学校の国語の平均正答率は、全国平均を4.5ポイントも上回りました。頻度で比べてみると、さらに注目すべき結果が出ました。「週1回以上」実施している学校は国語で5.4ポイント、算数でも3.3ポイント上回ったのです。

関口コラム2

以上の結果は、2017年度の調査とほぼ同じでした。つまり「新聞をスクラップしてコメントを書く活動を、週1回以上継続していれば、学力が上がる」という相関関係が、より明確になったのです。

ここまでお読みになって、NIEに詳しい方なら思い当たることはありませんか。そうです。この活動とは「NIEタイム」のことなのです。朝学習などの時間に週1回、スクラップなどで新聞に親しむ活動の効果が再確認できたというわけです。

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