親子で挑む 算数つまずき攻略法

算数、これができれば大丈夫 きょうこ先生が解説(1) 計算・図形編

2020.03.24

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斉藤 純江
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算数は学年が進むほど、つまずくことが増えていきます。算数教育家の安浪京子さんによると、小学校の6年間で子どもが特につまずきやすいのは、「計算」「図形」「割合」「速さ」「場合の数」の5分野です。親子で楽しみながら苦手意識を克服するには、どうすればいいのでしょう。安浪さんの解説で、3回にわたって攻略法をお届けします。
第1回は、計算と図形です。

計算

まず、以下の計算問題を解いてみましょう。(答えはいずれもページの最下段に)

計算1

繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算、かけ算九九でつまずきがちです。引き算やかけ算が苦手だと、割り算で「商」の見当がつかず、「あまり」のある計算がスムーズにできません(下の図)。計算は、学年が上がるにつれて桁数が増え、瞬発力も求められるようになります。かけ算九九なら「6×8」と見て、瞬時に答えが浮かぶくらいまで習熟度を高めましょう。

計算2

図形

次の問題です。
以下の三角形の面積を計算してください。

三角形の面積

日頃から、「紙コップは円すいの一部」というように、野菜やおもちゃなど、身近なものを形として意識しましょう。図形の「高さ」や「底辺」「底面」といった言葉の意味が分かっていない子もいます。「この箱をこう立てると底面はどこ?」などと、話題にしてみてください。公式は大切ですが、丸暗記では解けない問題も出てきます。中学受験を目指す場合は、公式を武器にいろいろなタイプの問題に取り組みましょう。

次回は「割合」「速さ」「場合の数」の3分野の解説をお届けします。

答え
【計算】9+4=13、13-6=7、7×8=56
【図形】3(底辺)×4(高さ)÷2=6

話を伺った人

安浪京子さん

(やすなみ・きょうこ)算数教育家、中学受験カウンセラー。神戸大を卒業後、関西、関東の大手進学塾で中学受験生に算数を指導。プロ家庭教師、親子のメンタルサポートを提供する会社を設立。著書、講演など多数。

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