子どものお金教育

小学生へのおこづかい、いつから? 金額は? 渡し方は? 大事なのは「振り返り」

2020.03.30

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南澤 悠佳
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電子マネーやQRコード決済など、私たちが子どもの頃とは大きく異なるお金との付き合い方。子どもの金銭感覚を養うには、どうしたらいいのでしょう? 
子育て世代のお金の悩みに、ファイナンシャルプランナーで2児の父でもある小山信康さんがお答えします。

話を伺った人

小山信康さん

ファイナンシャルプランナー《CFPⓇ認定者》

(こやま・のぶやす)
IR専門印刷会社で、情報開示書類(有価証券報告書・招集通知等)の制作に携わる。その後、ファイナンシャルプランナーとして独立。 教育費の見直しからM&Aまで、家計や中小企業経営のサポートを行っている。 著書に「毎月1万円以上の家庭は必ずやりたい 保険の見直し」(彩図社)、「先生になろう!」(マイナビ出版)、「5000円から始めるつみたてNISA」(彩図社)、「5000円から始める確定拠出年金」(彩図社)。

おこづかいをあげるのは何年生でもOK

科学的・実証的な研究に基づいて、外国語学習のメカニズムを探求する分野です。スポーツの世界では、理論とデータを根拠としたスポーツ科学の知見を取り入れて、トレーニングを進めるのが当たり前になっていますよね。外国語の習得においても脳科学や心理学、言語学などの知見を取り入れて合理的に学ぶことが重要です。

小学生のお子さんを持つ親御さんからよく聞くのは、「何年生からおこづかいをあげたらいいの?」という悩み。これは家庭の方針もあるでしょうし、何年生からでもいいんです。子どもがほしがったらあげることを考える、でいいと思いますよ。

行動の幅が広がる3〜4年生になると、子どもにほしいものが増えることもあって、おこづかい制を導入する家庭が多い印象です。

おこづかいをあげる場合、遊びなどに使うものはおこづかいでやりくりしてもらい、文房具などの学校で必要なものを親が出す、としてみましょう。

金額については、たとえば私の家庭では「学年×100円」としています。小学3年生なら300円、中学生になったら中学1年生を7年生としてカウントして700円。それぞれの家庭でルールを決めて、それに沿って決めるのがいいでしょう。

おこづかいは月額制にして、おこづかい帳をつける習慣を

おこづかいをあげるなら、お手伝いをしたらあげる報酬制ではなく、月額制の方が、今あるお金をどうやりくりするかを把握しやすいのでおすすめです。それに、家の手伝いはお金目当てではなく、自主的に行ってもらいたいもの。親が家事をしてもお金の支払いが発生しないように、子どもが家のことをしたからといってお金を払うのは少し不自然ですから。

そしてぜひ取り組んでいただきたいのが、おこづかい帳をつけること。専用のものを用意しても、ノートを使うのでも構いません。大事なのは、「いくら使ったか」がわかることです。

そのため、たとえば交通系電子マネーにチャージするよりは、現金で渡した方が残金を目で把握しやすい。

おこづかいを渡したら、基本的には親は子どもが何に使うかについて、その都度口出しはしません。「追加でおこづかいを渡すことはないよ」と伝え、必ずあげた範囲の中でやりくりしてもらいましょう。

おこづかいをあげるときは、1カ月の使い方を振り返るチャンス

とはいえ、子どもがちゃんとおこづかい帳をつけていないこともありますよね。私の子どももそうでした(苦笑)。もしおこづかい帳をつけなかったら翌月のおこづかいはなしと伝え、きちんとつけてもらうようにしました。

おこづかい帳をつけてもらうのは、本人が何に使ったかを記録するだけではなく、何に使ったかを一緒に振り返るタイミングにできるから。それを見ながら、「このジュース代は我慢して家で飲んだほうが良かったんじゃないか?」と、むだ使いかそうでないかを理解してもらうきっかけにもなります。

おこづかいを渡すなら、子どもにはお金の“いい”使い方を学んでもらいたいもの。「ただほしかったから」ではなく、いまこのお金を使うことで、その後にどんなメリットが生まれるか、も考えられるといいですよね。たとえば、誕生日のプレゼントだったり、友だちの合格祝いだったり。誰かを喜ばせて、自分もうれしくなるようなお金の使い方を身につけられるといいのではないでしょうか。

自分の使い方は大丈夫? 子は親をまねる

子どものお金教育で意外と大事なのが、親である私たち自身の使い方。子どもは親のお金の使い方をしっかりと見ています。

たとえば、小学生のお子さんだと、一緒に買い物へ行く機会が多いもの。そのときに自販機で気軽にジュースを買っていたら、子どもだって同じことをします。自分の子どもにそうした使い方をしてもらいたくないのであれば、親が子どもの前でむやみにお金を使うのはやめましょう。逆に、親が自分なりの基準を持って買い物をしている様子を見せれば、おのずと子どもも、どういうときにお金を使うべきで、どういうときは使わない方がいいのか、その基準を養っていくと思います。

(編集:阿部 綾奈/ノオト)

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