大学合格者ランキング2020 今年伸びた高校

東大合格者、桜蔭は過去最高3位の85人 女子躍進の意外な理由とは?

2020.04.07

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安田 賢治
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新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

今年の東大推薦入試では、合格者は昨年より7人増えて73人だった。募集人員は100人程度で今年も定員を下回ったが、過去5回の推薦入試で募集人員を上回った年はない。応募できるのは各校2人までで男女各1人だ。今年、2人合格したのは東京の筑波大附、日比谷、渋谷教育学園渋谷、神奈川の南、奈良の西大和学園、広島の広島、福岡の小倉の7校だった。日比谷と小倉以外は中高一貫校だ。募集人員充足を目指す東大は、来年入学の学校推薦型選抜(推薦入試から名称変更)では、男女各3人以内で合計4人まで応募できるようにすると発表した。

一方、推薦と一般をあわせた合格者数では、185人合格の開成(東京)が39年連続トップだ。平成に続き令和最初の入試でもトップとなった。2位は筑波大附駒場(東京)の93人、3位は過去最高順位で85人となった桜蔭(東京)だった。

女子比率2割近くまで上昇

今年の東大入試では女子の躍進が目立った。桜蔭が昨年比19人増の85人、女子学院(東京)が6人増の33人、宇都宮女子(栃木)と吉祥女子(東京)が0から4人合格など、女子校で合格者を増やしたところが多かった。共学校でも渋谷教育学園渋谷が16人増の35人、今年初めて女子の一貫生が卒業した西大和学園が11人増の53人など。女子の躍進がうかがえるが、大手予備校によると「今年の東大入試は英語と数学が難しく、数学は難しすぎて差がつかず、難化した英語の成績がカギを握り、英語の得意な生徒の多い女子の合格者が増えたのではないか」という。それを裏付けるように今年、振るわなかったのが男子校だ。麻布(東京)が37人減の63人、聖光学院(神奈川)が31人減の62人、筑波大附駒場が26人減の93人などだ。

女子の躍進により、一般入試の合格者の女子の割合は、昨年の16.9%から18.5%にアップした。推薦入試でも女子の合格者は過去最高の33人で、合格者に占める割合も昨年の42.4%から45.2%になった。推薦入試、一般入試に外国学校卒業学生対象の特別選抜で合格した女子を含めると、女子の割合は19.6%で、20%近くにまで上昇した。

また、今年の一般入試では、関東地方以外からの合格者が増えたのも特徴だ。合格者に占める割合も、東京は昨年の37.1%から35.3%に、東京以外の関東地方でも22.1%から21.6%にダウンした。その分、中部、中国地方を除いた地方の合格者が増えた。東大が入学を望む地方の学生が増加し、関東ローカル化に歯止めがかかったといえよう。

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(訂正)本記事は、桜蔭(東京)の東大合格者数を、見出しで「過去最高の85人」、本文で「3位は過去最高の85人」としていましたが、正しくは見出しが「過去最高3位の85人」、本文が「3位は過去最高順位で85人」の誤りでした。過去には85人以上の合格者を出した年がありましたが、ランキングで3位となったのは初めてでした。おわびして訂正します。

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