休校延長の今こそ読みたい本

朝日新聞受験アドバイザー・佐藤亮子さん 知識に厚みを持たせ、受験に備えよう

2020.04.13

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斉藤 純江
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世界的に新型コロナウイルスの感染が広がり、全国で休校措置を延長したり、授業日や授業時間を減らしたりといった動きが出ています。EduAで連載を執筆いただいている方や教育に関わる識者の皆さんに「休校延長の今こそ読んでほしいお薦めの本」を紹介してもらいました。

話を伺った人

佐藤 亮子さん

浜学園アドバイザー / 朝日新聞受験アドバイザー

(さとう・りょうこ)奈良県在住。津田塾大学を卒業後、2年間の英語教師を経験。3男1女を東京大学理3に合格させた子育て方法が話題となり、「受験は母親が9割」「佐藤ママの子育てバイブル」などを出版。

いまは非常事態です。今年はいつも通りのスケジュールで過ごすことはできませんが、受験は刻々と近づいてきます。通学時間をとられることなく、時間的、体力的に余裕のあるいまの時期こそ、日頃読めなかった学習本などを隅から隅まで読み、丁寧に考える時間にあててほしいと思います。新型コロナウイルス騒動が収まったころには、知識に厚みが加わっていることを目指しましょう。

地理を楽しく学ぶ

『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県』 JTBパブリッシング
対象:小学校低学年、小学校高学年

るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ! 47都道府県
ジェイティビィパブリッシング
価格:2,059円

マンガ、クイズ、地図、イラストをふんだんに使った学習マンガ本で、地理の基礎知識を楽しく学べます。ソファで寝転がって読みながら、家族とクイズを出し合うのもいいでしょう。地理の要点をきちんと暗記できていない子も多いはず。時間のあるいまだからこそ、じっくり読んで、知識を増やしましょう。新型コロナウイルスの流行が収まったころには、「地理はもう大丈夫」と言えるようにしたいですね。この一冊の知識は、テストの点数にも直結します。

現状を理解するヒントに

『首都感染』 講談社文庫 高嶋哲夫(著)
対象:高校生以上

首都感染
講談社
価格:1,045円

いま読むべき本です。新型コロナウイルスの感染が広がっている現状と、この本に書かれている状況を比べ合わせながら、たとえば自分が政治家ならどうするか、考えてみる。いま起きていることを理解し、行動を反省し、これからどう生きていくのかを考えるヒントになります。

フランス革命を究めて世界史を攻略

『フランス革命 歴史における劇薬』 岩波ジュニア新書 遅塚忠躬(著)
対象:中学生、高校生以上

フランス革命―歴史における劇薬
岩波書店
価格:946円

フランス革命を世界史の「キーワード」として理解するのに役立つだけでなく、読み手の「なぜ?」を解決してくれる本です。教科書に出てこないような人物や、参考書の行間を説明するような事柄も登場します。マリー・アントワネットやルイ16世など、登場人物が有名かつ華やかなので、想像しながら楽しく読めます。歴史は重要事項をただ覚えるのではなく、人間の営みが確かにそこにあったと感じ取れることが大切です。歴史が立場によってまったく違う様相を呈するものだとわかれば、より人間味を帯びた、非常におもしろいものになるでしょう。ヨーロッパの話ですが、日本のこれからを考えるヒントにもなります。

今年は過去問に早めに着手を

『志望校に一発合格する過去問攻略法』 光文社 佐藤亮子(著)
対象:高校生以上

志望校に一発合格する過去問攻略法
光文社
価格:1,540円

今年度は4月に授業が始まらない学校もあり、夏休みに授業が食い込むことも予想されます。そうすると、本来、過去問に取り組むべき秋ごろに、過去問に手をつける余裕がなくなることもありえます。そこで、今年は少し早めではありますが、時間のあるいま、過去問に取り組んでみましょう。数学は難しいかもしれませんが、英語や国語はいまの時期でも解くことは可能です。この本では、過去問の使い方を具体的に紹介しています。

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