大学合格者ランキング 今年伸びた高校

早稲田・慶應は理工系に強い開成、社会科学系に強い聖光学院が2強。3位は千葉のあの学校……

2020.04.21

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安田 賢治
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新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

今年の私立大一般入試では、安全志向から難関大の志願者が減少した。私学の雄、早稲田は2年連続、慶應義塾は3年連続の減少となった。早稲田は6.1%減の10万4576人で、文、基幹理工の2学部以外はすべてマイナス。慶應は8.2%減の3万8454人と4万人を割って平成以降最少となり、全学部で志願者が減少した。入りやすくなったように見えるが、「早慶に届かない受験生が諦めて、受験者のレベルは上がった」と予備校関係者は言う。今年も厳しい入試に変わりはなかった。

その早慶の合計合格者数トップは14年連続で開成(東京)で、412人だ。早稲田は13年連続、慶應は7年連続の首位だ。学部別合格者数を見ると、早稲田は政治経済(聖光学院とタイ)、基幹理工、先進理工、創造理工の4学部、慶應は医、理工、環境情報の3学部でトップ。早慶の理工系学部すべてでトップだった。早慶の理工系学部は入試で理科2科目が必須なため、難関国立大と併願しやすいこともあるようだ。

2位は聖光学院(神奈川)。早稲田では政治経済(開成とタイ)、商、社会科の3学部、慶應では経済学部でトップだった。社会科学系の学部に強い。3位はこの3年で261人→302人→326人と順調に合格者を増やしている渋谷教育学園幕張(千葉)だ。4位は公立トップの日比谷(東京)、5位は湘南(神奈川)、6位は浅野(神奈川)、7位は女子校トップの桜蔭(東京)と続いた。浅野は早稲田の114人に対し慶應が145人と、慶應の合格者のほうが多い。今年、早稲田は慶應の1.7倍の合格者(のべ人数)を発表しているから、浅野では慶應人気がかなり高いことが分かる。

国際教養など早慶3学部で首位の頌栄女子学院

トップ10のうち8校は私立中高一貫校が占め、うち男子校が5校、女子校が2校、共学校が1校だ。全合格者数の比率は、男子校:女子校:共学校でおよそ2:1:5だった。全合格者数では見劣りするものの、学部別に見るとトップに立つ女子校もある。

早稲田には13学部あるが、そのうち3学部で女子校がトップだった。国際教養学部は全体で28位の頌栄女子学院(東京)が21人でトップ。2位に13人の大差をつけた。国際教養学部では授業が英語で行われるが、頌栄女子学院は英語教育に定評があり、昔から帰国生受け入れを積極的に進めてきたことも奏功しているようだ。文学部と文化構想学部のトップは、全体で15位の女子学院(東京)だった。

一方、慶應の10学部のうち、女子校がトップだったのは半分の5学部。文学部トップは全体で42位の洗足学園(神奈川)、法と総合政策の2学部トップは頌栄女子学院、看護医療学部トップは203位の宇都宮女子(栃木)、薬学部トップは9位の豊島岡女子学園(東京)だった。

学部別に見ると、女子校の健闘が光る。

※次のページから早慶合計合格者数「5人まで」全高校ランキング。

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