子どものお金教育

高校生へのおこづかい、“いいお金の使い方”を身につけてもらうには?

2020.04.24

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南澤 悠佳
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学校によっては、アルバイトが認められている高校生。自分で管理する金額が増え、自由度も上がる場合、子どもにはお金とどう付き合ってもらうといいでしょうか。

子育て世代のお金の悩みに、ファイナンシャルプランナーで2児の父でもある小山信康さんがお答えします。

話を伺った人

小山信康さん

ファイナンシャルプランナー《CFPⓇ認定者》

(こやま・のぶやす)
IR専門印刷会社で、情報開示書類(有価証券報告書・招集通知等)の制作に携わる。その後、ファイナンシャルプランナーとして独立。 教育費の見直しからM&Aまで、家計や中小企業経営のサポートを行っている。 著書に「毎月1万円以上の家庭は必ずやりたい 保険の見直し」(彩図社)、「先生になろう!」(マイナビ出版)、「5000円から始めるつみたてNISA」(彩図社)、「5000円から始める確定拠出年金」(彩図社)。

アルバイト代とおこづかいのバランスは?

アルバイト代があるといっても、おこづかいをゼロにはせず、その額を下げるのがおすすめです。高校生のうちは勉強が大事。アルバイトに夢中になりすぎて学生生活がおろそかになっては本末転倒ですし、どんなアルバイトをしてどれだけ稼いでいるのかが見えなくなるのは親としては不安です。

なので、アルバイトでお金を得るにしても、全額を自由に使ってもいいとはせず、3〜5割と一定額を家庭に入れることをルールにするのが望ましいのではないでしょうか。

親も働いたお金で家の光熱費を払いますよね。子どもも働いてお金を稼ぐのであれば、同じルールにすることで、自立への意識が芽生えるのではないでしょうか。また、一定額を決めることで、親が給与額を確認でき、状況を把握できます。

おこづかいとアルバイト代があるので額は大きくなりますが、参考書など学業に必要なものも自分でやりくりしてもらうようにし、子どもが自分で管理できる金額の幅を広げてみましょう。自分にとって何が必要で、そうでないかを考える機会にもなります。おこづかいだけの場合でも、参考書や問題集を買うお金を込みにして渡すのもいいと思います。

まだ親の保護下にありますが、高校生は大人の一歩手前。将来を見据えたときに、自分でお金を管理する習慣を身につけられれば、社会人になったときにも役立ちます。

ちなみに、アルバイト代から受け取ったお金を親が貯金しておき、将来子どもが独立するときに渡すのもいいのではないでしょうか。

子の自主性に任せる分、親から見えづらいお金の流れに注意

最近では、電子マネーやQRコード決済と、お金の支払い方がさまざまですよね。大人だって混乱することがあるのに、それを子どもが適切に使いこなせるかは疑問が残ります。

基本的には、親から渡すお金は現金のみにしたほうがわかりやすいでしょう。電子マネーにするにしても、口座引き落としにはせず、通学などに使う交通系ICカードにチャージをして渡すと、管理しやすくなります。 

家庭の方針次第ですが、現金でもキャッシュレスでも、親にとってもわかりやすく、流れを把握しやすい仕組みにしておくのが、トラブルを防ぐ方法です。

いいお金の稼ぎ方、使い方を意識してもらうために

アルバイトをするにしても、お金を稼ぐことだけを目的にしないほうがいいと私は考えています。家庭の事情もあると思いますが、お金だけを目的にしてしまうと、仕事内容ではなく単価で選ぶことになってしまいます。

子どもがアルバイトをしたいと言ったら、そのアルバイトを通じて何を得たいのかを親子で話し、選ぶことが大切です。人脈やスキル、社会経験など、アルバイトをすることによって得られるものはさまざまです。

それはお金の使い方にも通じます。「いまこれがほしい」という刹那的な理由もあると思います。でも、ときには諦めも肝心。なんでもかんでも手に入るわけではないですから。

お金を使うとしたら、これを買うことで自分は何を得ることができるのか。そうしたことを考えられるようになっていくのが、将来お金との付き合い方を考える際に、生きてくるのではないでしょうか。

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