ゼロからわかる! 2020大学入試改革 おさえておきたいポイントを解説

新型コロナで大学入試はどうなる? AO、推薦の後継入試、日程は?

2020.04.29

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増谷 文生
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新型コロナウイルスの感染予防で教育現場も大混乱に陥り、大学入試への影響も出そうです。今年度から入試改革が始まりますが、日程はどうなるのか。朝日新聞編集局で取材を続ける増谷文生記者が解説します。

新型コロナウイルスの感染拡大で高校などの休校が続き、部活動の大会なども軒並み中止になっています。大学入試はどうなってしまうのでしょうか。

まず、大学入試の仕組みをおさらいしておきましょう。今年度から始まる大学入試改革の一環で、これまで各大学が行っていたAO入試は総合型選抜、推薦入試は学校推薦型選抜、一般入試は一般選抜と名前が変わります。

ただ名前が変わるだけでなく、文部科学省は各大学に、総合型選抜や学校推薦型選抜でも、小論文やプレゼンテーション、教科や科目のテストなどを課して、学力を測ることを求めています。これまでのAO入試や推薦入試では、学生集めに苦労する一部の私立大などが、学力をまったく測ることなく合格させていたため、そうした不適切な入試をやめさせようとしているのです。

名前や試験内容が変わるだけですか

いえ、各選抜の出願時期や合格発表時期が変わりました。AO入試は出願受け付け開始は8月でしたが、総合型選抜は9月になりました。合格発表の時期はAO入試では定められていませんでしたが、総合型選抜は「11月以降」と定められました。

一方、学校推薦型選抜の出願受け付け開始は11月で推薦入試と変わりませんが、これまで定められていなかった合格発表時期は「12月以降」となりました。

これも一部の私立大などが早めに学生を確保しようと、早いところではAO入試の合格者を8月、9月のうちに発表していたことが問題視されたためです。高校などからは、あまりに早く合格してしまうと、その後の高校生活が乱れ、一般入試などを受けようと考えている他の生徒たちに悪影響を与える、との声が上がっていたのです。

総合型選抜の出願開始が9月というと、もう4カ月くらいしかありませんね。

そうです。多くの高校で休校が続き、2年生終盤以降の授業を受けられていない3年生が大勢います。また、スポーツや文化活動などに打ち込んできた生徒にとって深刻なのは、軒並み各種の大会が中止になっていることです。春や夏の大会で好成績をあげて、総合型選抜でその点をアピールして大学へ進もうと考えていた生徒たちは、計画が大きく狂ってしまいました。英検やGTECといった英語の資格試験で良いスコアを出してアピールしようとしていた生徒も同様です。

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