休校中に実践! 時間感覚の磨き方

「模擬時計」で子どもも残り時間を意識 時間感覚を育もう 教育評論家・親野智可等さん

2020.05.03

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葉山 梢
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突然の長期休校で子どもの生活リズムが乱れ、頭を悩ませている家庭が多いのではないでしょうか。小学生以下の子どもに時間の感覚を身につけさせるにはどうしたらいいのか、元小学校教諭の教育評論家・親野智可等さんに家庭でできる方法を聞きました。

話を伺った人

親野智可等さん

教育評論家

(おやの・ちから)
元小学校教諭。メールマガジンは読者数4万5千人超。「『叱らない』しつけ」(PHP文庫)など著書多数。

時間とやるべきことを「見える化」

「早くしなさい!」とガミガミ叱っても子どもには伝わりません。それどころか子どもが自分に自信が持てなくなり逆効果です。子どもにも分かる合理的な工夫としておすすめしたいのが、時間とやるべきことを「見える化」する「模擬時計」です。

作り方は簡単。まずは一日の生活の中で守りたい時間を親子で話し合います。宿題や食事、着替え、お風呂、寝る時間など四つくらいが目安です。たとえば、午後9時に寝たいのだとしたら、午後9時を指した時計の絵を描き、その下に「ねる」と書きます。字が書ける子なら、自分で書かせるといいですね。

模擬時計ができたら、リビングなどの時計の近くに貼ります。デジタル時計はNG。残り時間が直感的に分かるのはアナログ時計です。数字が分かりやすく書いてあるものを選びましょう。

最初は「いま時計の針はどこかな」などと声をかけ、徐々に自分で気づくようになるよう仕向けます。まだ時計の読み方が分からなくても大丈夫。「本物の時計の長い針がここに来るまでに終わらせようね」などと伝えましょう。時計の読み方は小学1年生から習いますが、つまずく子も多い。模擬時計を使っていれば自然に時計と親しむことができます。

自分で時間を守れたら「自分でできたね」「時間を守れたね」と褒めましょう。「できて当たり前」と思っていると、だんだん守れなくなります。

「模擬時計」で時間感覚を磨こう 教育評論家・親野智可等さん_黒板

私が小学校で教壇に立っていたときは、針を動かせるタイプの模擬時計を教室に貼っていました。読書タイムが終わる時刻や下校時刻などを知らせるのに役立ちました。職員室で会議の終了時間を示しておくと、議事がスムーズに進むんです。模擬時計は大人にも時間を意識させる効果があると感じました。

新型コロナウイルス対策で、親子ともに在宅で過ごす時間が増えていることと思います。家にいるとどうしても時間に対する意識が希薄化してルーズになりがちです。そういうときは、ぜひ、この模擬時計を試してみてください。

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