大学合格者ランキング2020 今年伸びた高校

関関同立トップは大阪府立豊中 立命館大の新キャンパスも後押し

2020.05.05

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安田 賢治
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新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

今年の関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の志願者数は、立命館大を除いて減少した。一方、立命館大の志願者数は10万3669人で、16年ぶりの10万人超えとなった。ただ、合格者数も昨年比2727人増の3万114人になり、倍率(志願者数÷合格者数)は昨年と変わらない3.4倍だった。

その関関同立合計合格者数トップは大阪府立の豊中で704人だ。昨年に比べ、同志社大は同数だったが、残り3校の合格者数が増えた。特に立命館大の合格者が257人と多いが、これは2015年に立命館大が大阪府茨木市に大阪いばらきキャンパスを新設したことも後押ししている。当初は経営、政策科学の2学部が移転。その後、総合心理、グローバル教養の2学部を新設している。開設当初も、新キャンパスの地元の府立茨木(3位)は、14年に221人だった立命館大合格者数が15年には324人と103人も増えていた。同じく府立春日丘(14位)も207人から292人に増加。京都の衣笠と滋賀のキャンパスに加え、地元・茨木に新キャンパスができたことで立命館大への関心が高まり、この2校に限らず大阪からの合格者数が増えている。

大阪府は11年に大学進学に力を入れる文理学科を府立10校に設けており、豊中はその1校だ。18年からは普通科の募集がなくなり文理学科だけとなった。残り9校は北野、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田で、いずれも関関同立合計合格者数のトップ30に入っている。

関西学院大は「実合格者数」のため少なめ

関関同立合計合格者数2位は滋賀県立の膳所(ぜぜ)の701人で、昨年より181人増えた。立命館大が435人で全国トップ。地元にキャンパスがあることも大きい。一方、関西学院大が7人と極端に少ない。関西学院大は1人でいくつもの学部に合格しても1人とカウントする「実合格者数」を公表しているため、どこも少なめになっている。なかでも滋賀の高校はひと桁のところが多い。膳所だけでなく、15位の石山は6人、26位の守山が5人、32位の彦根東が8人などだ。最近は地元志向が進み、より自宅近くの大学に進学する傾向も強くなってきている。滋賀から京都、大阪を通って兵庫の大学まで通学するのは、時間がかかり敬遠されているようだ。

3位は茨木、4位は大手前、5位は同志社大トップの奈良(奈良)、6位は関西大トップの畝傍(うねび・奈良)、7位は四条畷と、ランキング上位は公立高が占めるのも特徴だ。私立トップは合計8位で関西学院大トップの須磨学園(兵庫)だった。

※次のページから関関同立合計合格者数「30人まで」全高校ランキング。

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