大学入学共通テスト どう変わる 対策は?

共通テスト、センター試験との違いは? 試行問題は思考力重視 過去問練習では不十分

2020.05.12

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斉藤 純江
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大学入試センター試験にかわり、来年1月に実施される大学入学共通テスト。英語民間試験の活用と記述式問題の導入が見送られたうえに、新型コロナウイルスの影響も気になります。そもそも、新たなテストは何が変わり、どんな対策が必要なのでしょうか。

まず、次の問題を解いてみましょう

問題01_02

英語の正解は④、漢文の答えは②です(2020年1月の大学入試センター試験の出題から一部を抜粋し、手を加えました)。

センター試験と変わった点は?

来年1月に実施が迫る大学入学共通テスト。センター試験とは何が違うのでしょう。

「共通テストへの英語民間試験と記述式問題の導入が見送られたことで、『センター試験と変わらない』と考えるのは間違い」。そう話すのは、Z会中高事業本部の中村一貴・大学受験指導課長です。

過去2回あった共通テストの試行調査(プレテスト)の傾向として、中村さんがまず指摘するのは、時間内で読み解くべき文章や図、グラフなどの資料の数や、問題文の分量が増えている点です。「情報を短時間で読み取り、理解することがますます重要」と話します。

今年1月のセンター試験では、国語の漢文で、漢詩を理解した上で、内容に合うイラストを選択する出題がありました(上のイラスト参照)。中村さんは「共通テストを先取りした問題では」とみています。

試行調査のもう一つの特徴で中村さんが挙げるのは、日常生活の具体的な場面と教科の知識を結びつけるような出題。2018年度の試行調査の数学Ⅰ・数学Aでは、学校の階段の高さや角度に関わる三角比の問題が出ました(下の図A参照)。

今年のセンター試験については、駿台教育研究所の石原賢一・進学情報事業部長も「これまで以上に思考力を問う出題があった」として「共通テストはその延長線上にある」と語ります。

数学Ⅰ・数学Aで数値を当てはめるのではなく、正しい説明を複数選ぶ問題がありました。英語の筆記でも「ボール投げ」に関する文章を理解した上で計算して答えを出す問題が出ました(上のイラスト参照)。

「共通テストは、過去問で練習し入試本番でパターンに当てはめて解く、というこれまでのやり方では対応できないだろう。以前と違う出題パターンというだけで苦手意識を持つ受験生は多いが、模擬試験や予想問題集とはまったく違う問題が出ても冷静に立ち向かえる力が大事」と石原さんは話します。

問題03

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