大学入学共通テスト どう変わる 対策は?

共通テストの英語は大きく変化 根本から勉強法見直しを 「音声」が大切、発音は丁寧に学ぼう

2020.05.14

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斉藤 純江
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大学入学共通テストで大きく変化するのは「英語」です。どんな準備が必要なのか、東進ハイスクール講師の安河内哲也さんに聞きました。

東進ハイスクール講師・安河内哲也さん

安河内哲也さん

変更点はまず、大学入試センター試験で筆記200点、リスニング50点だった配点が、共通テストでは、リ-ディングとリスニングが100点ずつになったことです。配点比率は各大学の裁量で変えられるので、リーディングに比重を置く大学もありますが、センター試験で4:1だったものを1:1に変えるというのは、やはり大きな変化です。

二つ目は、発音問題や文法問題の単独での出題がなくなった点です。こうした「知識」で点が取れる部分がなくなり、英文の分量が増えました。必要な情報を検索しながら、速読することが求められます。

三つ目は、リスニングの設問数、分量ともに増えて、後半では1回しか読まれない問題も出題されるようになったことです。

このような変化に対応するには、勉強の仕方を根本から見直す必要があります。勉強を「どれだけやったか」ではなく、「どのようにやったか」で大きく差がつくでしょう。

英単語を覚えるのは、英語を使うための準備に過ぎません。日本人は準備にあてる時間が長すぎるように思えます。英語を読めるようになりたいなら読まないと、聞けるようになりたいなら聞かないと、習得はできません。机に向かってひたすら問題を解く勉強から、音声や動画も活用しながら英語のスキルを吸収していくスタイルに変えましょう。

共通テストのリーディングのレベルに大きな変化はなさそうですが、リスニングは、後半の1度しか読まれない第5問や第6問の難易度が高く、差がつきそうです(図B参照)。

対策として、ただ単に英語をたくさん聞くだけでは、なかなか聞き取れるようにはなりません。発音できない音は聞き取れませんから、発音を丁寧に勉強することが大切です。発音記号や、単語の連なりで生じる音の連結などの仕組みを学び、音読の時も発音にこだわりましょう。音声モデルをリピートやシャドーイングするなど、音声活動を繰り返すことは基本です。読まれた英文を書き取るディクテーションもいいでしょう。自分が聞き取れていない部分を意識するようになります。

英語は、聞く、話す、読む、書くの4技能を連動させて勉強するのが一番効率的。「志望校はリスニングの配点が低いから音声活動はやらない」などと言っていると、音を使っている人に負けてしまいます。リスニング対策は、いまから徹底的にやれば間に合います。読解の復習をリスニングでやるなど、読むと聞くを融合させると、両方の力を一気に伸ばせますから、ぜひ取り組んでみてください。

図B

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