国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

漢字、楽しく覚えるには 成り立ちや部首を知ろう 訓読みもポイント

2020.05.25

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南雲 ゆりか
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漢字を一目見て覚えてしまうようなお子さんもいますが、覚えても覚えても忘れてしまうお子さんの方がずっと多いのではないかと思います。漢字を楽しみながら学習し、しかもしっかり定着させることができたらいいですね。ノートに漢字をひたすら書いて覚えるというような無味乾燥な学習をしなくても、成り立ちに注目して意味づけをすると記憶に残りやすくなります。

中学入試でも漢字の読み書きの問題はほとんどすべての学校で出題されています。

漢字を書けるようにするには、テスト形式でアウトプットする練習を繰り返す必要がありますが、漢字の意味を考えずに機械的にやっても、同じ間違いを繰り返すばかりで、自在に使いこなせる知識として身につきません。

意味を考えながら漢字を覚えるために、成り立ちに目を向けることをおすすめします。

形声文字を理解する

漢字は、その作り方や使い方から、象形、指事、会意、形声、転注、仮借の六つに分類されますが、常用漢字で最も多くを占めるのは形声文字です。形声文字とは、音を表す部分と意味を表す部分とを組み合わせて作った漢字です。意味を表す部分が「部首」とよばれます。

小学校の高学年になると、漢字そのものは書けても、同音異字の使い分けでまちがえて失点することが多くなります。これを防ぐのに役立つのが「形声文字」の知識です。

国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

問題1を見てください。

漢字テストで「カンセイを上げる」と出題すると、「観声」と書いてしまう子がいます。「観」と「歓」について、どちらも「カン」と読む理由を考えさせてみてください。どちらも「へん」(左側の部分)が同じなので、こちらが「カン」という音を表すことがわかります。そして、①は「見」、②は「欠」が意味を表す部首となります。

「観客」は見ているお客さんですから、「観」の部首が「見」になるのは納得できますね。「欠」はどうでしょうか。「欠」の部首名は「あくび」で、人が口を開けている姿を表します。確かに、あくびは「欠伸」と書きますね。「オーッ!」「ワーッ!」という声を出すには口を開けますから、「あくび」の意味を知っていれば迷わずに「歓」と書けるようになります。

口を開けて歌う「歌」も同じように「あくび」が部首です。ちなみに歌の「カ」という音を表す部分は「可」です。

「花」「草」「町」なども形声文字ですが、音を表す部分をさがしてみてください。それぞれ「化=カ」「早=ソウ」「丁=チョウ」となり、それを除いた部分が部首となります。中学年くらいになれば、知っている漢字も増えてきますので、このように分解することができるようになりますから、「読みを表すのはどこだ?」と、なぞなぞのようにしてたずねるのもおもしろいと思います。

音を表す部分に注目すれば、初めて見る漢字でも読み方が推測できますし、部首を理解しておくと、何に関する漢字なのか見当をつけることができます。

 次に、小学生が習う漢字によくある部首をみていきたいと思います。

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