学習と健康・成長

保護者に聞く「きょうだいの成績差、どう乗り越えた?」 個性や努力を評価する子育て術

2020.05.21

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ゆきどっぐ
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教育の機会を均等に設けても、同じ家庭で育つきょうだいの成績に違いが表れる。保護者にとっては、悩みの一つではないでしょうか。今回は小学校低学年から社会人までのきょうだいを育てる保護者3名に、きょうだい間の成績差や個性の違いをどのように受け止め、見守っているかを伺いました。


母子だけのコミュニケーションから一歩先へ 「学校でのさまざまな刺激に期待」

Yさん(35歳・女性)は社会福祉施設でパートタイマーとして働きつつ、小学5年生の長男と小学1年生の長女を育てています。父親は仕事でほとんど家にいないため、ワンオペ育児の状態。多角的な視点に立った子育てができず、学力面での長女のフォローに悩んでいます。

「長女が小学校に入学したばかりなのできょうだいに成績差を感じたことはまだないものの、個性の違いには驚いています」

最初に違いを感じたのは、保育園に登園するための準備にかかる時間でした。長男が4歳の頃はYさんからの声かけでスムーズに登園準備ができましたが、長女は声をかけてもやろうとせず、手伝う必要があったと言います。また、同年齢から通わせているスイミングスクールでも、進級のタイミングにずれがありました。

「長男はできないことに向き合ってやり遂げる精神力がありますが、長女はできないことがあると、嫌になって諦める傾向があります。末っ子としての甘えもあると思うのですが……」

できないことと向き合わせるために長女の機嫌が良い時に声をかけたり、Yさんも一緒にやってみたり、臨機応変に対応を変えて様子を見ているそう。それでも、ワンオペ育児で心に余裕がなくなり、向き合い続けるのが辛くなることもしばしばあります。

「仕事と子育ての両立が難しく、自分の対応を変える余裕がない。最近は、長男のようにすべてに向き合わせるのではなく、長女が好きなことや得意なことを伸ばす方針に変更した方がいいのかなと思っています。手始めに、長女は耳がいいと感じたので、ピアノ教室に通わせ始めました」

現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために学校が休校となり、長男は小学4年生で習った範囲の復習プリント、長女は鉛筆の持ち方を練習しています。今後は学校に通うことで長女が成長する未来に希望を持っている、と話します。

「いまは母と子で学ぶ日々ですが、学校が始まれば、先生の働きかけや友だちの様子から長女のやる気に変化が起こるのでは、と期待しています」

これから送る学校生活の中で、「第一志望のコースが辿れなくても、臨機応変に考えられる力を身につけていってほしい」と言うYさん。さまざまな世界に触れて成長する子どもの姿を楽しみにしています。

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