エデュアお悩み相談室

学校別コースがない中規模塾、秋からの過去問対策が心配 重要なのは学習方法

2020.05.27

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小川 大介
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  • 自分のペースで確実に正解できる体験を重ねて
  • 中堅校は偏りのない基本知識で合否が決まる
  • 今年は例年以上に基本の定着が重要に

《質問者》
中学受験に向けて大手塾を転々とし、中規模の塾に落ち着きました。1クラスの人数も少なく喜んで通っていますが、秋に始まる過去問対策が心配です。大手は難関校向けの学校別コースを組んでいますが、娘の塾に学校別コースはなく、そもそも志望校は難関校より下のレベルです。
(東京都 小6女子の父)

中堅校志望なら基本の定着が重要

《回答》 お子さんが居心地良く学習できる環境を模索して、ようやくたどり着けたのですね。お子さんは、先生が一人ひとりに向き合ってくれる環境で、安心感と共に学習したいタイプなのでしょう。

このタイプのお子さんには「納得感」と「自信」が非常に大切です。大手進学塾でありがちな、テスト成績とクラス昇降の不安に追い立てられて、やみくもに大量の問題をこなすような学習は向いていません。学習したはずの単元をすぐ忘れたり、解けるはずの問題でポロポロと失点したりという現象が発生するからです。

量を追いかけるのではなく、一つひとつの学習内容を丁寧に理解して、「この問題のポイントはどこかと言うと〜」「なぜこうなるかと言うと〜」と、自分自身で説明できるように学ぶことをお勧めします。宿題など問題演習をする時も、最初は時間制限でいたずらにあおり立てることはせず、自分のペースで確実に正解できる体験を重ねるようにします。「この問題は解ける」「この単元は得意かも」といった自信を育むためです。自信が出てきたら徐々にペースを上げて、解答の精度を保ちながらスピードアップできるように練習していきます。

【理解と納得→自信→スピードアップ】の順番で取り組むことを大事にしてください。

さて、ご心配の「学校別コース」についてですが、中規模塾の少人数クラスで志望校が中堅校の場合、専用のコースが設置されていなくても問題はありません。なぜなら中堅校の入試は、基本知識がまんべんなく身についているかで合否が決まるからです。つまり、ここまでご説明してきた学習方法自体が中堅校対策なのです。特に今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で休校・休塾期間が長引いて、子どもたちの学習の土台が揺らいでいますから、例年以上に基本の定着が重要になります。学校ごとの出題傾向の違いは、9月以降に過去問を使った学習で学んでいけば十分に対応できます。少人数クラスの強みを生かして、先生に個別の添削とアドバイスを求めていけば大丈夫ですよ。

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