大学合格者ランキング 今年伸びた高校

東大理系トップ10はおなじみの顔ぶれ 理3は灘が開成に競り勝つ

2020.05.26

author
安田 賢治
Main Image

新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

前回の東大文系合格者数ランキングに続き、今回は理系編。理科1類から3類までの合計合格者数をランキングした。理系の3年進級時の主な進学先は、理1は工学部や理学部、理2は農学部や工学部、薬学部、理学部、理3は医学部となっている。

トップは開成(東京)の123人で、2位の灘(兵庫)の60人にダブルスコアの差をつけた。3位は桜蔭(東京)の47人、4位は筑波大附駒場(東京)の46人、5位は渋谷教育学園幕張(千葉)の42人だった。上位は中高一貫校が占める。またトップ10は、東大全合格者数のランキングと順位は異なるものの全く同じ顔ぶれだった。募集定員の多い理系の合格者数が、東大全合格者数のランキングを大きく左右していることが分かる。

科類別に見ると、理1は開成が86人とトップで、次いで灘が35人、筑波大附駒場と渋谷教育学園幕張が30人、桜蔭と駒場東邦(東京)が29人と続いた。理2のトップも開成で24人、海城(東京)が12人、桜蔭が11人、灘、渋谷教育学園幕張、駒場東邦、西大和学園(奈良)、日比谷(東京)の5校が10人だった。理3は灘が14人でトップ、開成が13人、桜蔭と筑波大附駒場が7人、海城、聖光学院(神奈川)、麻布(東京)、洛南(京都)の4校が3人だった。

「医学部離れ」は最難関・理3にも及ぶのか?

東大理系の一般入試の募集定員は、理1が1108人、理2が532人、理3が97人と、科類別に大きな差があり、それがトップの合格者数の差にもなっている。理3が国内の大学入試の最難関といわれるのは、この募集定員の少なさも影響している。今年の一般入試では、理3だけが募集定員通りに97人の合格者を発表したが、他の科類は多めに発表するのが常だ。理1や理2では、合格しても東大を蹴る人がいるからで、慶應義塾大をはじめとする私立大などの医学部に進学する人が多いようだ。近年では海外の大学進学者もいる。過去には理3を蹴った受験生もいたが、それは例外で、第1志望が最も多いのが理3といえよう。

ただ、最近では実績上位校での医学部離れが指摘されている。今年、理3トップの灘の理系合計合格者は60人で、うち理3は14人と23%を占めた。昨年は理系合計合格者が61人で、うち理3が21人と34%を占めていた。昨年に比べ、理3合格者の割合が下がっていることが分かる。これが医学部離れの表れかどうかは、来年の結果次第だろう。

※次のページから東大理系合格者数「1人まで」全高校ランキング。

新着記事