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SNSの落とし穴 小中学生が陥りがちな「著作権」トラブルとは?

2020.06.01

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高橋 暁子
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著作権についてきちんと理解している子どもは多くないでしょう。その上、最近は小学生などの低年齢のうちからスマホを与えられ、日常的にSNSを使っているという子も少なくない状態です。その結果、スマホ・SNS経由で著作権侵害をしてしまう子が後を絶ちません。

アカウント停止で気づいた「著作権侵害」

「アカウントが停止させられたって。しかも著作権侵害したって書いてある。どうしよう」

動画共有サービスのアカウントが停止させられた中学生の長男(13)が相談しにきた時のことを、東京都江東区の会社員の女性(45)はよく覚えている。「『訴えられて捕まっちゃうかもしれない』と本気で心配していましたね」

約1カ月前、長男が好きだった声優が亡くなった時に、動画共有サービスでアニメの動画を見つけてダウンロードした。キャラクターの好きなところや、「声優が亡くなって悲しい」などのコメントを付けてネット上にアップロードしていたという。

投稿したのも忘れた頃、長男はその動画共有サービスからメールを受け取った。著作権者からの申し立てで動画が削除されたこと、アカウント停止処分となったことを知り、しばらく一人で悩んでいたが、「捕まるかもしれない」という恐怖に耐えられなくなり、母親に相談に来たというわけだ。

「息子が暇さえあれば動画共有サービスを見ていることは知っていた」と女性は語る。「でも、まさか著作権意識がこんなに乏しいとは知らなかった。悪いこととは知らずにやってしまったようだ」

著作権侵害を軽く考えている方はいないだろうか。実は著作権侵害をすると、損害賠償請求といった民事上の請求、罰金・懲役などの刑事罰を科せられることがある。今回の例では知らずに侵害したとのことなので、罰せられることはないだろうが、故意に行ったことが立証されれば子どもでも有罪になる。

実際2010年には、男子中学生(14)が著作権法違反で逮捕されている。生徒は、YouTubeに、集英社「週刊少年ジャンプ」掲載の「銀魂」「NARUTO-ナルト-」「ONE PIECE」、小学館「週刊少年サンデー」の「MAJOR」を4回にわたり権利者に無断でアップロードしており、800万回以上再生されていた。著作権者に与えた被害は甚大と言えるだろう。

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