学習と健康・成長

2人の息子を東大に シングルマザーが大切にした「ルーティン」子育てとは?

2020.06.05

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阿部 花恵
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2人の息子が小学生のときに離婚。シングルマザーとして仕事と子育てに日々奮闘しながら、教育にも妥協せず、きょうだい揃って東京大学理科一類に現役合格。その実体験をつづった『シングルマザーで息子2人を東大理Ⅰに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店)の著者・たかせみほさんが大事にした日々の「ルーティン」とは? シングルマザーとしてどのように子どもの勉強をサポートしてきたのか? 大手塾に頼らない勉強法について、たかせさんに話を聞きました。

話を伺った人

たかせみほさん

シングルマザー

共立女子大学文芸学部卒業。1991年、航空会社に入社し、羽田空港でグランドスタッフ業務に従事。97年、結婚。専業主婦となり翌年に長男を出産。2000年、次男出産。08年より離婚調停となり、母子3人で別居を始める。10年、離婚成立。以降、シングルマザーとして働きながら子育てに奮闘。長男・次男ともに栄光学園中学校・高等学校を経て、東京大学理科Ⅰ類に現役合格(17年、19年)を果たす。現在、Twitter(https://twitter.com/mihomama_story)やnote(https://note.com/takasemiho)で、子育てノウハウを発信中。

生活をルーティン化させると軸ができる

――シングルマザーとして2人の息子さんを育ててきたたかせさんが、子どもの教育において大事にしていたことは何でしょうか?

教育に限らず、私が子育てで重視してきたのは「安定した家庭環境」です。なぜなら、安心して過ごせる環境でこそ、子どもは伸び伸びと育つからです。

私は子どもたちが小学生のときに夫との別居に踏み切りましたが、母子家庭になっても「安定した家庭環境」を保つことを何よりも大切にしていこうと決めました。

そのためにまず心がけたのは、子どもたちの心の土台づくりです。何があっても子どもを絶対に否定せず、信じる。子どもたちへの愛情をきちんと言葉で伝える。そういったことを普段から実践し、子どもたちの自己肯定感を育もうと努めました。

離婚して母子3人の暮らしになって住む場所が変わっても、転校はさせず、習い事も可能な限り、続けさせました。小学校の友人関係など子どもたちを取り巻く環境がそのままであれば、精神的ダメージを最大限に減らせると考えたからです。

子どもたちの希望もあって、学校では夫の姓をそれまでと変わらずに名乗らせたこともよかったように思います。

――「安定した家庭環境」を維持するために、最も有効な方法は何でしたか?

一番大きかったのは生活の「ルーティン化」です。起きる時間、おやつや食事の時間、習い事や勉強の時間など、朝起きてから夜寝るまでの間に何をいつやるかを決める。これが親子の心と生活リズムの安定につながりました。

もちろん、私が仕事で忙しかったため、そうせざるをえなかった、という側面もあります。ただ、生活リズムをしっかりつくったことが、結果として勉強意欲の向上にもつながりました。というのも、「○時になったら家庭学習の時間だ」というリズムが身につくと、子どもたちは自分で判断できるようになるからです。「次は何をやればいいの?」と迷うこともないから、自然と体も動くようになる。

特に宿題などのタスクは、時間内に終わらせないと翌日にずれ込みます。それで大変になるのは結局、子どもたち自身。それなら目の前の課題に集中して、時間内で終わらせる。そうした意識が、学習時間の確保と勉強への集中力にもつながりました。

――そのような家庭学習の習慣は、シングル家庭になる前からあったのでしょうか?

はい。きょうだいともに3歳から公文やハーク(大阪府堺市にある幼児教室)の幼児教育に通っていたこともあり、家庭学習の習慣は幼い頃から身についていました。

また、小学校低学年までは毎晩、絵本を読み聞かせたことも、基礎学力の土台づくりになった気がします。ただ親が読むだけではなく、感想を言い合ったり、「続きはまた明日」とあえて途中でやめて想像力を広げさせたりすると、想像力・思考力・表現力を高めることになりますから。

たかせみほさん

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