大学合格者ランキング 今年伸びた高校

京大文系トップは大阪府立のあの高校、学部別でも教育・経済で首位

2020.06.02

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安田 賢治
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新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

京大は学部別に学生募集を行っている。科類別に募集して2年間は教養学部で広く学ばせる東大とは大きく違うところだ。初めから大学で何を学びたいかがはっきりしている受験生にとっては選びやすいといえよう。

その京大の文系学部合計合格者数トップは北野(大阪)の28人、2位タイは天王寺(大阪)と西大和学園(奈良)の20人だった。4位は洛星(京都)の18人、5位タイは堀川と洛南(ともに京都)の16人。いずれも地元の近畿地方の高校だ。

文系5学部の学部別合格者数(特色入試を含む)も見てみよう。総合人間学部のトップは天王寺の4人。続く3人は北野、東海(愛知)、国立(東京)、横浜翠嵐(神奈川)、開成(東京)の5校が並ぶ。文学部は奈良(奈良)の7人がトップ。続く6人は北野と堀川の2校、5人は西大和学園、洛南、麻布(東京)の3校だ。教育学部は北野、膳所(滋賀)、浜松北(静岡)の3校が3人で首位タイだった。法学部は洛星の9人がトップで、北野が8人、洛南と大阪星光学院(大阪)が7人だ。経済学部は北野と西大和学園が8人で首位タイ、天王寺、洛星、西(東京)の6人と続く。

東京圏の高校が文系学部で善戦

京大全体の合格者数を見ると、意外にも東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)の学校が善戦している。近年は京大の全国化が進み、近畿2府4県からの合格者の割合は、2010年には54.4%だったが、今年は50.6%に下がった。逆に倍増しているのが東京圏で、6.7%から13.0%になった。文系学部に限ると7.5%から18.5%に大きく伸びている。

京大文系学部の入学定員は計970人。一方、理系学部は計1853人で、文系の2倍弱に上る。理系合格者のほうが多くて当たり前なのだが、東京圏の学校に限っては文系学部の合格者の多さが目立つ。文系合格者の東京圏トップで全国12位タイの西は、文系13人に対して理系は9人だ。同じく文系、理系の順で合格者数を見ると、15位の麻布は11人と3人、23位の国立は9人と7人、36位の東京学芸大附(東京)と聖光学院(神奈川)はいずれも6人と3人、芝(東京)は6人と1人、横浜翠嵐(神奈川)は6人と5人などだ。

駿台教育研究所の石原賢一・進学情報事業部長はこう解説する。「京都で学ぶことへのあこがれもあるでしょうが、難関国立大志望者では文系受験生のほうが大学・学部へのこだわりが強いことが挙げられます。京大は文系の前期試験の入試科目をそろえ、法学部を諦めて経済学部に志望変更しても入試科目は同じで、受験しやすくしました。総合人間のような学際的学部は他大学になく人気が高いこともあり、東京圏からの文系学部合格者が増えているのでしょう」

※次のページから京大文系合格者数「1人まで」全高校ランキング。

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