学習と健康・成長

恐竜をきっかけに知る学ぶ喜び ダイナソー小林が挑戦状を通して伝えたかったこと

2020.06.03

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田中いつき
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新型コロナウイルス対策による休校が続く中、ネット上ではさまざまな団体や個人によって、子どもたちが自宅で楽しく過ごすためのアイデアが発信されています。中でも、北海道大学総合博物館教授で、日本の恐竜研究の第一人者である小林快次先生のツイート「#ダイナソー小林からの挑戦状」が話題になりました。40問を超える恐竜クイズを1枚のシートにまとめたもので、初級、中級、上級に分かれています。なぜ挑戦状を投稿したのか、小林先生に伺いました。

話を伺った人

小林 快次さん

北海道大学総合博物館教授 恐竜学者

(こばやし・よしつぐ)横浜国立大学を経て、ワイオミング大学地質学地球物理学科卒業。サザンメソジスト大学地球科学科で博士号取得。カムイサウルス(むかわ竜)、デイノケイルスなどの発掘調査・研究で知られる。NHKラジオ第1「子ども科学電話相談」出演。主な著書に「恐竜は滅んでいない」(角川新書)、「ぼくは恐竜探検家!」(講談社)、「恐竜まみれ―発掘現場は今日も命がけ―」(新潮社)などがある。

恐竜好きの子どもたちが家で有意義に過ごせるように

小林先生本文2

――「#ダイナソー小林からの挑戦状」を作成するに至った経緯を教えてください。

2019年に「恐竜まみれ」(新潮社)という本を出版しました。いろいろな発掘の話を文章では掲載できたのですが、載せられなかった写真が結構あったんです。それらを何かしらの形で紹介できればという思いがあったのが1つ。それから、外出自粛要請が出て、発掘調査などの作業が制限されるようになり、僕自身に時間ができたということもありました。

当初、僕が考えたのは発掘調査の写真とクイズを1日1問Twitterに載せるというもの。50問あれば50日間、毎日新しい問題を解くことができます。でも、書籍の担当編集者と相談したところ、それだったら一気に出した方がいいという意見をもらいました。この担当の方には恐竜好きなお子さんがいて、子どもが家での時間を有意義に過ごすためには、1日1問ではなく、まとめて出した方が課題としてやりがいがあるとのことでした。そういう実生活からのアイデアがヒットした要因かと思います。

挑戦状はクイズですが、ミッションという形で発掘現場について考えるタイプの投稿も作りました。これは単に「ここで発掘しました」という写真だけでなく、見つけた時の石のどこを見て恐竜の化石だと判断するのかとか、調査地でどこにテントを張ったら安全か、ということを考えてもらう形にしています。

――問題はどのように作ったのでしょうか? 準備はすぐにできましたか?

実は軽い気持ちだったので、短時間で作りました。難易度に関しても今まで接してきた恐竜好きな子どもたちのレベルに合わせて初級、中級、上級を設定しました。初級に関してはかなり簡単で見れば明らかにおかしい回答があったりします。一般的な感覚だと難しいかもしれませんが、恐竜ファンの子どもたちは知識がいっぱいあるので、すぐに解けたんじゃないかなと思います。

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