学習と健康・成長

恐竜をきっかけに知る学ぶ喜び ダイナソー小林が挑戦状を通して伝えたかったこと

2020.06.03

author
田中いつき
Main Image

新型コロナウイルス対策による休校が続く中、ネット上ではさまざまな団体や個人によって、子どもたちが自宅で楽しく過ごすためのアイデアが発信されています。中でも、北海道大学総合博物館教授で、日本の恐竜研究の第一人者である小林快次先生のツイート「#ダイナソー小林からの挑戦状」が話題になりました。40問を超える恐竜クイズを1枚のシートにまとめたもので、初級、中級、上級に分かれています。なぜ挑戦状を投稿したのか、小林先生に伺いました。

好きなことをしていればあっという間。この状況を楽しもう

――コロナ禍で、先生ご自身も海外に出られない状況が続き、研究に影響が出ていると思いますが、外出自粛期間をどのように過ごしていますか? 

結構、充実した日々を過ごしています。もちろん外に出られない状況ではありますが、屋内でできる楽しみを見つけていますし、研究的にも問題ないです。ものごとは何か壁や問題がある時に進化すると思っています。何事もないとそのまま一生過ごしてしまいますが、何か壁にぶつかったりした時に進化して適応していくものですよね。

僕ら恐竜研究者は、発掘に行ってテント生活をしても、毎日外に出られるわけではないんです。ひどい時は3週間の予定で調査に入っていても、実際に野外に出たのは2日ということも。機材が壊れたり、天気が悪かったりいろいろなトラブルが起きます。機材を直すのに「何でこんなに時間がかかるんだ」とイライラする人と、そこで「この状況も楽しもう。何か生産的なことをしよう」とする人に考え方の違いがあると思います。置かれた状況で悲観的になるのではなく、今、置かれた状況をうまく適応して時間を過ごすということが大事だと思うんです。

――休校期間が続き、外に出られない子どもたちに「次にこんなことをしてみたらどう?」というアドバイスがあればお願いします。

「家だからできない」ではなくて、「家だからできる」ということがいっぱいあります。今の状況だからできること、楽しいことがいっぱいあるじゃないか、と発想の転換ができると良いなと思います。例えば今、家にある図鑑の見方を違う視点で見てみるとか、好きな恐竜だけじゃなくて、他の恐竜も見てみるとか。そうすると新しい発見ができると思います。友たちと会えない寂しさももありますが、家にいることをチャンスだと思えると、どんな時でも楽しく過ごせるはずですよ。

好きなこと、気になることを見つけて調べていたら、時間なんかあっという間に過ぎてしまいます。この期間が終わった時には、さらにパワーアップした自分、進化した自分を、みんなに見せられるのではないかと思います。

(編集:阿部綾奈/ノオト)

新着記事