大学合格者ランキング 今年伸びた高校

京大理系も大阪府立高がワン・ツー、医学部医学科は灘が断トツ首位

2020.06.09

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安田 賢治
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新型コロナウイルスの感染が広がるなか、2020年度の大学入試が終わった。今年はどんな高校が躍進したのか。大学通信の安田賢治常務が、大学・カテゴリーごとに「ランキングのツボ」を解説する。

“研究の京大”とよく言われる。その理由のひとつにノーベル賞受賞者が多いことがある。昨年、工学部石油化学科出身の吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞した。一昨年、医学生理学賞に輝いた医学部出身の本庶佑氏に続き、2年連続の受賞だ。京大の学部出身のノーベル賞受賞者はこれで8人となり、東大と並んだ。ただ、東大には文学賞2人、平和賞1人が含まれ、研究業績での受賞となると京大がトップだ。そのこともあって京大理系の人気は高い。iPS細胞で医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授が在籍していることも大きい。

その京大理系の高校別合格者数を見ていこう。理系学部は理、医、薬、工、農の五つだ。トップは北野(大阪)の72人、2位は天王寺(大阪)の57人だ。以下、東大寺学園(奈良)47人、膳所(滋賀)45人、灘(兵庫)44人と続く。ここまでが合格者40人以上だ。

学部別ランキングで善戦する公立高

学部別合格者数(特色入試合格者を含む)を見ると、理学部のトップは天王寺の9人で、続いて加古川東(兵庫)が8人、東大寺学園と灘が7人、北野と洛南(京都)が6人と、公立高が善戦している。一方、医学部医学科は灘が24人と断トツで首位に立ち、続いて東大寺学園11人、甲陽学院(兵庫)9人、洛南8人、西大和学園(奈良)5人と、トップ5はすべて中高一貫校だ。

医学部人間健康科学科は8人の大阪桐蔭(大阪)がトップ、北野が5人、膳所が4人と続き、西京(京都)、洛北(京都)、姫路西(兵庫)が3人で並んだ。この6校すべてに特色入試合格者が含まれている。特色入試は理系全学部で実施され、推薦・AO入試に当たる。医学部人間健康科学科は学力型AO入試だ。なかでも西京と姫路西は同学科の全員、大阪桐蔭は8人の半分を占める4人が特色入試合格者だ。入学定員100人中、特色入試の募集人員は30人と多く、今年は28人が合格した。

薬学部は北野と東海(愛知)が4人で首位タイ、次いで西大和学園と藤島(福井)が3人だった。薬学部の一般入試は一括募集で、4年制の薬科学科、6年制の薬学科の振り分けは4年進級時に行われる。

工学部は大阪府立の北野と天王寺の2校がともに38人で首位タイ、その後は膳所の27人、東大寺学園の25人、奈良(奈良)の24人と続いた。農学部は北野が16人でトップ、続いて膳所が11人、大阪桐蔭と奈良が10人だった。

京大理系の学部別ランキングは顔触れが多彩だ。理系の合計合格者数がトップ10に入っていなくても、学部別に見ると浮上してくる加古川東、西京、藤島などの公立高の存在が特徴といえよう。

※次のページから京大理系合格者数「1人まで」全高校ランキング。

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