どうなる中学・高校入試

中学受験、感染拡大の影響は 「絞り込み」「近距離」「下り線」がキーワードに?

2020.06.16

author
斉藤 純江
Main Image

新型コロナウイルスの影響は、中学受験にどんな変化をもたらすのでしょうか。中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表の矢野耕平さんに聞きました。

矢野耕平さん

話を伺った人

矢野耕平さん

中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表

(やの・こうへい)大手進学塾に13年間勤め、2007年に都内に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」設立。主に国語を教える。共著に「早慶MARCHに入れる中学・高校」(朝日新聞出版)など。

会場、日程変更で「受験地図」激変も

新型コロナウイルスの影響で、来年以降の中学受験事情は、大きく変わる可能性があります。

まず、目に見えないウイルスが保護者の心に与える影響は非常に大きいと感じています。私立中学に通う場合、電車通学になることが多いのですが、「子どもを長時間、電車に乗せたくない」「とくに満員電車は避けたい」という保護者の声を聞きます。都心の繁華街やオフィス街など、人の集まる場所は避け、自転車で通える近距離の学校を選んだり、電車の混雑を避けるため、下り方面の電車で通える地域の学校を選んだりする動きがありそうです。

今後の新型コロナウイルスの状況によっては、受験生が集まる入学試験での感染リスクを避けるため、併願校の数を絞る人も出てくるでしょう。「密」を避けようと、学校が受験会場や受験日程を変更・分散する事態になれば、例年の併願パターンが通用しなくなり、「受験地図」が激変することもあり得ます。

中学受験はお金のかかる世界です。2008年のリーマン・ショック時のように景気が悪くなれば、受験者数が減ることも予想されます。とはいえ、長く勉強を続けてきた6年生は、多少無理をしてでも受験を続ける人が多いでしょう。それよりも、これから受験を本格的に考える4年生や5年生に影響が出そうです。

新着記事