どうなる中学・高校入試

受験者1万人超・栄東中入試の「コロナ対策」は? 「密」回避に工夫凝らす

2020.06.20

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葉山 梢
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新型コロナウイルスの感染は、2021年度春入学者向けの私立中入試にも大きな影響を及ぼしそうです。秋から冬にかけて感染の再拡大も懸念されるなか、各校はどのような対策を考えているのでしょう。受験者数が1万人を超える「マンモス受験」で知られる栄東中学校(さいたま市見沼区)の井上和明・入試広報センター長に聞きました。

時間差集合で「密」を避ける

――20年度入試では、複数ある入試日程のうち、1月10日だけでも6000人以上が受験しました。多くの受験生をどのように受け入れたのでしょうか。

1月10日に本校で受験したのは3000人ほどで、残りは同じ学校法人の高校2校に1500人ずつ振り分けて受けてもらいました。1教室あたりの人数は40人。最寄り駅から学校までの道も受験生と付き添いの親御さん、応援に来た塾関係者などが密集していました。新型コロナウイルスの感染を防止し、本校を志望されるみなさんに安心して受験してもらうためにも、21年度入試はいままで通りにはできないと思っています。

栄東中学校
集合時間前、最寄り駅から学校まで受験生や保護者の長い列が続いた=2020年1月10日、さいたま市見沼区(栄東中学校提供)

――では、どのような対策を考えているのでしょう。

まず集合時間に差をつけることを考えています。300人程度ずつ分散して集合してもらい、受験会場に向かう道中に教職員や外部の交通指導員を配備して対応することで密集は避けられます。ただ、一日中試験をすることになると、他校の午後入試に影響して受験生にも迷惑がかかってしまいます。このため、あまり大きく時間をずらすことは考えていません。

――会場や教室の収容人数などは変更しますか。

会場は従来の3校から増やし、1教室あたりの人数は20人程度にします。すでに、机を囲む飛沫防止アクリルパネルを受験生全員分の7000個、熱を感知するサーモカメラや教員用のフェースシールドも準備しました。

――日程についてはいかがでしょう。

埼玉県の中学入試解禁日である1月10日にメインの入試を行い、その後も複数回の入試を実施する予定です。従来は計4回の入試を行っており、この回数を極端に変えることは考えていません。

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