コロナでどうなる大学入試

大学入試日程、固まる 共通テストは第2日程も設定

2020.06.19

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上野 創
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緊急対応用の「特例追試」も 大学側には出題範囲などで配慮を要請

さらに、病気などで第2日程も受けられなくなった受験生を対象に、新規に「特例追試」を第2日程の2週間後、つまり2月13、14日に設けます。文科省によると、協議では「追試の追試(特例追試)についても学習が遅れた人が選択できるようにしてほしい」との声があったものの、「共通テストそのものとは異なる緊急対応用のもので、学習の遅れに応じて選べるようにすることは望ましくない」という意見が出たそうです。19日の閣議後会見で、萩生田文科相は「学習の遅れを理由に『追試の追試』(特例追試)を受けるということは原則認めません」と語りました。

また、受験生が感染した場合などを想定し、各大学の個別試験についても追試の設定など、受験機会の確保策を決めることを求めています。

高校教科書
主に高校3年生が学ぶ数学Ⅲと日本史、物理の教科書

休校の影響で学習が遅れた生徒を想定し、文科省案では共通テストの科目指定で、大学側に配慮を要請しています。例えば、地歴・公民、理科の指定を2科目から1科目に減らしたり、「物理」から「物理基礎」にするといった科目の変更を認めたりする内容です。

また、個別試験で、主に高3で習う科目(数学Ⅲ、物理、化学、生物、地学、世界史B、日本史B、地理B、倫理、政治・経済)に選択問題を設けることや、「発展的な学習内容」から出題しないこと、などを強く求めるとしています。

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