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四コマまんが「ののちゃん」読解する学び 1コマずつ文章にしてみると?

2020.07.08

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関口 修司
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  • 四コマまんが「ののちゃん」は社会面に「ぬくもりと笑い」を与えてくれる貴重な存在。描いてあることを文章で説明してみましょう。
  • 1コマずつ脚色しながら文章で表現すると、見事な物語に仕立てることができます。
  • 「ぬくもりと笑い」まで伝えられたらお見事。ご家族で1コマごとにリレーして物語を作ってみましょう。

四つのコマを脚色して表現、見事な物語に

社会面に「ぬくもりと笑い」与える貴重な存在

新聞に必ず載っている子供も大人も楽しめるコーナーがあります。20秒もあれば読めます。起承転結の構成が基本です。さあ、それは何でしょう。

そう四コマまんがです。朝日新聞の朝刊なら「ののちゃん」(いしいひさいちさん作)です。心が暗くなってしまうような事件や事故などの出来事が並ぶ社会面に、ぬくもりと笑いを与えてくれる貴重な存在。「心にゆとりがないと笑顔が生まれない」とよく言われますが、四コマまんがを読みながら「ゆとりが生まれる」と思うことがよくあります。学習にもどこかにゆとりをもたせたいものです

1コマずつ詳しく説明、家族でリレーおすすめ

手元に四コマまんがをスクラップしたファイルがあります。その中から8096回の「ののちゃん」(今年5月4日付朝刊掲載)を選んで、1コマずつ描いてあることを説明してみます。まんがを文章にするのは、結構難しいものです。例えばこのようになります。

1コマ目=ののちゃんとお兄ちゃんが居間のテーブルをはさんでスナック菓子を食べています。お兄ちゃんが一つつまんで放り投げ、「パクッ」と口に入れるのを見て、ののちゃんは「おっ」と驚きの声を上げました。2コマ目=ののちゃんはまねをして放り投げましたが、頬にあたって落ちました。

ののちゃん500

3コマ目=お兄ちゃんは投げては「パクッ」、投げては「パクッ」と食べ続けています。ののちゃんはただただ感心するばかり。4コマ目=テレビではマイクに向かって何かを主張する番組が流れています。ののちゃんは宿題を思い出し、お兄ちゃんが食べ終わるのを待って、ニコニコしながら聞きました。「『私の尊敬する人』って作文に書いていい?」。すると、お兄ちゃんはムッとした顔でにらみつけて言いました。「そんなことでしか尊敬されないやつってことじゃないか。やめてくれ」

以前、小学校4、5年の国語の授業でやってみたことがあります。日頃から本に親しんでいる子は、たった四つのコマを脚色して見事な物語に仕立てます。読み書きが苦手な子もコマを頼りに楽しみながら取り組みました。ぬくもりと笑いまで伝えられたらお見事。ご家族で1コマごとにリレーして物語を作れば、心にゆとりも生まれるかもしれません。

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