連載・親子で「考える」を動かそう! 「私」を伝える編

“私”ならこの教科をゆう合させて学ぶ フェリス女学院中学校・国語の入試問題から

2020.07.03

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日能研
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キミってどんな人? 考えを聞かせて?――。中学入試問題は、それぞれの“私”に問いかけてきます。知識だけでなく、身の回りや“私自身”とつなげて考えなければなりません。あらかじめ準備できるような「正解」はありません。子どもたちの数だけ答えがあるはずです。親子でアタマとココロを使って、「考える」を動かしてみませんか?

(問題文の一部を変えている場合があります)

“私”を伝える編の9回目はフェリス女学院中学校の国語の問題です。

 フェリス女学院中 2015年/国語

問題
あなたがこれまで学校で学んだ教科の中から二つ以上をあげ、それらをゆう合させるとどのようなことが学べると思うかを百八十字以内で自由に書きなさい。

日能研の解説

この問題では、今まで学校で学んできた「科目」の持つ特性をふまえ、その「特性」を複数組み合わせることによって、「学び」にどのような広がりをもたらすことができるのかを考え、記述していきます。

前段として、学問を「専門」や「教科目」によって切り分けることに疑問を抱いている、制限のない学びのうえにこそ「ゆう大な人間」が形成されていくと考えている――という、文章の中に書かれていた筆者の意見をふまえたうえで、自分の意見を構築していきます。

学問における「専門」や「教科目」に目を向けたときにも、それぞれ学べることがあるでしょう。しかし、「専門」や「教科目」の特性だけを抽出して表現してしまうと、学びによって得られることの広がりが感じられません。もう一歩踏み込んで、「専門」や「教科目」のそれぞれの特性どうしがゆう合すると、どのような広がりが生まれていくのかという点についても視野を広げて考えてみましょう。科目どうしのゆう合における相乗効果がどのようなことをもたらすのか。それらを考え、答えをまとめていきます。

設問にある「学校で学んだ教科の中から二つ以上をあげ」との条件に目を向けることができたかどうかという点も、ふり返っておきたいところです。

今まで学校で学んできた「科目」とは、「国語」「算数」「社会」「理科」「家庭科」「体育」「音楽」「図画工作」などを例として挙げることができます。これらの科目によって、学べることは、世間一般に共通することがらかもしれません。しかし、これらの科目のうちの二つ、たとえば「国語」と「理科」をゆう合してみるとします。すると、「国語」「理科」という枠を超えた学びがなされていきます。「国語」で学べることと「理科」で学べることの相乗効果によって、思いもよらない発見が生まれるかもしれません。

異なる「特性」を持つものを複数組み合わせて、新しい可能性を見いだす力は、これから先もずっと使い続けることのできる力です。そんな、入試だけにとどまらない、今後生きていくうえでも大切な力が試されているという点に魅力を感じます。

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