連載・親子で「考える」を動かそう! 「私」を伝える編

“私”ならこの教科をゆう合させて学ぶ フェリス女学院中学校・国語の入試問題から

2020.07.03

author
日能研
Main Image

キミってどんな人? 考えを聞かせて?――。中学入試問題は、それぞれの“私”に問いかけてきます。知識だけでなく、身の回りや“私自身”とつなげて考えなければなりません。あらかじめ準備できるような「正解」はありません。子どもたちの数だけ答えがあるはずです。親子でアタマとココロを使って、「考える」を動かしてみませんか?

(問題文の一部を変えている場合があります)

“私”を伝える編の9回目はフェリス女学院中学校の国語の問題です。

さて。

みなさんは料理をしますか。例えば――

私は、理科と社会と家庭科をゆう合させて学びたい。家庭科で調理の方法について学ぶ際、現象の原因を考える理科の考え方を使って、食材の切り方や温度調節などの理由を学ぶと、より理解が深まると思う。さらに、社会で学ぶさまざまな土地の気候や文化と結び付けて、郷土料理と調理法、その理由を学ぶと、一つの土地のことを多面的に学ぶことができると思う。

など、名産品を楽しく、よりおいしくいただく一助にもなりそうですね。

逆もまたしかり。

そろそろ季節ですので、たとえば、ウナギ。

どの教科でアプローチしますか? どの教科で語りましょうか。

「土用の丑(うし)の日」。暦、季節、十二支、夏。土用の丑の日にウナギを食べる習慣。

江戸時代、平賀源内や大田蜀山人(しょくさんじん)がウナギの宣伝をし、多くの人にウナギをすすめたという話。

「ウナギの価格暴騰(ぼうとう)」「稚魚が記録的不漁」など、近年のウナギを取り巻く環境、状況。

「生き物」としてのウナギ。ウナギの生活は? ウナギのからだ、呼吸。日本から遠く離れた海で生まれ、海流によって日本に運ばれること、成長するにつれて体の形が変わること。川をのぼって成長したウナギが、川とつながっていない池まで、どのようにしてたどり着いたのか……? 

「食べ物」としてのウナギ。

輸入量の移り変わり。ウナギと日本人の食生活。ウナギの栄養について。夏の暑い時期にウナギを食べるとどのようないいことがあるのか――。

子どもたちの「なんで? どうして?」を、教科の枠の中に閉じ込めるなんて、もったいないことなのかもしれません。

※ご一緒してきました本シリーズ「“私”を伝える編」は、次の第10回で最終回です。

新着記事