大学合格者ランキング 現役「実合格者」編

関関同立は兵庫の元女子高がトップ、甲子園地元の公立高が2位

2020.07.07

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安田 賢治
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大学合格者ランキングでは、1人の受験生が複数の大学・学部に合格した場合、ダブって数える「延べ合格者数」が一般的だ。これに対し、同じ大学の複数学部に受かっても合格者1人とカウントする「実合格者数」の指標もある。併願可能な私立大を実合格者数でとらえると、何が見えてくるのか。大学通信の安田賢治常務が解説する。

今年の関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の現役実合格者数ランキングを見ていこう。現役実合格者数の調査は2172高校にアンケートを送り、1820校から回答を得た。全く回答がなかったり、特定の大学のみ未回答だったりする高校もあった。また、一般入試以外に、推薦入試やAO入試の合格者、付属・系属校からの内部進学者なども含まれている。

各大学の現役の「合格者併願率」(延べ合格者数÷実合格者数)は、立命館大が1.55、関西大が1.43、同志社大が1.34、関西学院大が1.32だった。近年、入学者に占める割合が高くなっている推薦入試やAO入試は1.0になり、倍率を押し下げるが、それを考慮しても低くなっている。

ただ、東京圏の難関私立大では合格者併願率トップの早稲田大が1.36だから、それに比べると高い。これは入試方式数の差によるとみられる。例えば、今年の立命館大の一般入試は、主なものでも全学統一、学部個別配点、センター試験併用、後期分割に加え、センター試験(センター試験の成績のみで合否判定)の計5方式があり、さらにセンター試験方式は2月選考と3月選考がある。学部により実施していない方式もあり、逆に学部独自の方式を用意している場合もある。一方、早稲田大は一般入試とセンター試験利用入試の2方式がメインだ。学部によっては他の方式もあるが、理工系3学部は一般入試しか実施していない。立命館大だけでなく関西の大学は入試方式が多く、学内併願をしやすくなっており、合格者併願率の高さにつながっているようだ。

共学化で伸びた私立一貫校、専門科設置の公立高

その関関同立の現役実合格者数トップは、付属・系属校を除くと須磨学園(兵庫)の287人だ。現役延べ合格者数も467人でトップだった。この3年で実合格者数は169人→222人→287人と順調に伸びている。1999年に女子高から共学化し、現校名に改称した。2004年に中学校を開校し、10年に初めて中高一貫生が卒業してから、大学合格実績が伸びている。

2位は西宮・市立(兵庫)の251人だ。今年で創立100周年を迎える。夏に甲子園球場で開催される全国高等学校野球選手権大会の開閉会式で、校名のプラカードを持った女子生徒が選手とともに行進する高校として知られる。残念ながら今年は大会が中止になってしまった。2004年に専門科のグローバル・サイエンス科を、その後も普通科に人間探究類型を設置し、広域から応募できるようになって、大学合格実績が伸びている。以下、奈良(奈良)、春日丘(大阪)、畝傍(奈良)、清教学園(大阪)、四條畷(大阪)の順だった。須磨学園と清教学園以外は軒並み公立高が名を連ねている。

※次のページから「関関同立」現役実合格者数合計「20人まで」全高校ランキング。

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