学習と健康・成長

10万円給付、子どもと使い方を考えた3家庭の結論 家族で家計を話し合う機会に

2020.07.13

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佐々木 正孝
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新型コロナウイルス禍の経済対策として、政府は国民一人あたり10万円の特別定額給付金を支給しています。「いつ届く?」「どう使う?」が一大関心事になっていますが、子どもがいる家庭では「子どもたちそれぞれに10万円を渡すべき?」というのも検討すべきポイントになりそう。筆者の身近な幼稚園〜高校生の子どもがいる3家庭に話し合ってもらい、それぞれの家族が出した結論を聞きました。

子どもたちの個室にエアコンを増設! 残りは家族旅行に充てたい

ケース1:小沢家の場合
長女:中学1年
長男:小学3年

小沢康太さんは、ステイホーム期間、いつも以上に家族との時間ができたため、ニュースを見ながらコロナ禍について話し合うようにしていました。もちろん、特別定額給付金についても、安倍首相が言及したときから家族会議の議題になっていたそうです。

「私も10万円もらえるんだ! SixTONESのDVD、グッズ……どれにしようかな」と長女。「お姉ちゃんがいつも独占してるから、自分用のゲーム機がほしい!」と長男。さまざまな夢が子どもたちの頭の中を駆け巡ったようです。康太さんは、子どもたちとどんな話をしたのでしょうか。

「うちはお小遣いを潤沢にあげているわけではなく、欲しいものがあったら両親にプレゼンし、納得できる理由だったら購入OKというシステムなんです。だから、今回も子どもの欲しいものを10万円、あるいは数万円分で買ってあげようとは、それほど考えませんでした。コロナウイルスが感染拡大したからパパはずっと家で仕事をしているし、学校も休校だから3食をみんなが家で食べている。当然、食費やオンライン設備の整備にもお金がかかるよね。だから、これまでと違う生活を準備するためのお金として政府がくれるんだよ、と話をしたんです」

「好きなものを買ってもらうには要プレゼン」というルールを思い出して、我に返った子どもたち。自分の欲望はとりあえず置いておいて、みんなで使いみちを検討しました。その結果、小沢家の結論は「エアコンの増設」に決定! これまで、子どもたちそれぞれの個室にはエアコンがなかったため、夏は両親の寝室で川の字になって寝ていました。みんなが心地よく過ごすため、インフラ整備に出資する。家族全員が納得の落としどころになりました。

「娘も息子も、自分たちのために使うわけですから、すんなりと収まりました。子どもたちのニーズをカバーしていたということもあったかな。巣ごもりが続くことを想定して、緊急事態宣言前に家族全員で楽しめるゲームを購入していたんです。遊びの面と生活環境でケアしたから、SixTONESも自分用のゲーム機も、そこまで固執しなかったのかもしれません(笑)」

エアコン増設費用は20万円程度。「残りの20万円は?」との問いに「家族旅行に充てて経済に貢献できれば」と今後を見すえる康太さん。夫妻はちょうど結婚20周年にあたり、コロナ禍がなければ春先には一家で旅行を楽しむ予定だったのだそうです。

「巣ごもりでランニングコストは増しましたし、住宅ローンの支払いも気になるところですが……。貯蓄するのは給付金の趣旨に合いませんからね。家族旅行のプランニングも子どもたちに任せてみて、お金について考えを深める機会をつくれればと考えています」

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