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ジャイアンものび太も自分らしく 民主主義と子どもの権利、家庭内にこそ考える機会

2020.07.28

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有馬 ゆえ
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民主主義と多数決は似て非なるもの

民主主義1

――子どもの学校生活では、多数決で物事が決まることは多いですよね。学級会などでは、声の大きい人の意見だけが通ることも少なくない気がします。

日本では、民主主義の簡易版として多数決が使われるケースは多いですよね。特に人数が多いと、何の議論もなく強い立場の人の意見だけが採用されるということになりがちです。

しかし民主的に物事を決めるならば、すべての人の意見が聞かれ、それぞれの意見が最大限に尊重しあうためにはどうしたらいいのか議論されるというプロセスがあってしかるべきです。

民主主義と多数決が似て非なるものであることは、大人の側もわきまえないといけないですよね。声の大きな子だけが場を支配することがないよう、そばにいる大人は一人ひとりに意見があり、尊重されるべきというふるまいを見せないと。声を上げること自体が大変な子もいるわけですからね。

――たとえ学校で強い人の意見だけが通るという現実があったとしても、それは違うと家庭では話していきたいですね。

そうですね。民主主義とは、終わることがなく続いていくもの。大抵の問題は、一度の議論で解決することはありません。最適解に近づくためには、問題と常に向き合い、対話をくりかえしていくことが大切です。

仮に一度、多数決で何かを決定することがあっても、それですべてが決まるわけではないですし、採用されなかった意見もなかったことにはならない。そう伝えられればいいなと思います。

とはいえ、大人よりも子どもの方が、社会正義に対する感性は優れているかもしれません。かつてに比べて、特に大都市圏では子どもの家庭環境が多様になっています。いろいろな背景を持った子どもがいて、みんな等しく尊重されるべきだと理解できていないのは、大人の方なんですよ。大学の学生を見ていると、そう感じることがしばしばあります。

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