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ジャイアンものび太も自分らしく 民主主義と子どもの権利、家庭内にこそ考える機会

2020.07.28

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有馬 ゆえ
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家庭内で子どもの意見を尊重することも民主主義

――家族は社会の最小単位ともいわれます。民主主義の観点から考えると、子どもであっても一人ひとりが尊重されるべきというのは、家庭内であっても同じことなのかもしれませんね。

そうですね。子どもは、自分探しをしながら大きくなっていくもの。発展途上の存在なので、必ずしも完全な意見を持ってはいないかもしれません。小中学生ならば選挙権もありません。それでも、生まれながらにして人権は持っています。

「私たちのことを私たち抜きで決めないで」。これは障害者権利条約の運動から生まれた言葉ですが、子どもにも当てはまるのではないでしょうか。日本社会において子どもの権利は、女性の権利、障害者の権利、性的マイノリティの権利とともに、もっと尊重されるべきだと思います。

――子どものこと、家庭のことを決める際は、子どもも当事者。ともに対話し、思考する機会は、家庭内にこそあるのかもしれません。

ぜひ、家庭の中から教えてあげてほしいですね。日本では、人に迷惑をかけないこと、他人を尊重することを強調するあまり、自分の意見を尊重したり、自分自身を大切にしたりすることはあまり教えられない傾向にあります。

しかし、自分と他人をともに尊重する道はあるはずです。誰かに遠慮しながら自分らしさを探るのではなく、自分らしくいられる方法を探りながら生きていく。それは一人の人生にとってのみならず、社会にとってもいいことなんです。

保護者と子どもは別の人間であり、それぞれが守られるべきで、尊重されるべき。家庭内でそんな関係が築ければ、社会は変わっていくでしょう。家庭の中から変われるというのは希望だと思いますよ。一人ひとり、取り組んでいく価値があるということですから。

(編集:阿部綾奈/ノオト)

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