エデュアお悩み相談室

「就学前の3人きょうだい、それぞれの能力を伸ばすには」 親に思い違いはありませんか?

2020.07.29

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小川 大介
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  • 「与える」子育てではなく、子どもの心がどこに向かっているか「見る」
  • 子どもが興味を持つことについて、遊ぶように学ぶ機会を
  • 子どもの気持ちをじっくり聞く時間を持ち、一人で過ごせる余裕を育てる

《質問者》
5、3、2歳の子どもがいます。小学校受験に備え、上の子にひらがなや足し算を教えていると、下の子が邪魔をします。読み聞かせも読んでほしい本が違い、下の子にはあまり読んであげられません。2年先取り学習が目標です。それぞれの能力をどのように伸ばしていけばいいでしょうか。(群馬県 女性)

今号の回答者は、教育専門家の小川大介さん

《回答》 1人10分ずつ気持ちを聞いて

3人のお子さんそれぞれに「与える」子育てを行うのは非常に難しいことですね。ご相談への回答は「お母さんの意識改革」です。

親が選んだ「良さそうなこと」を子どもに「与える」ことで能力を伸ばそうとする今のやり方から、子どもそれぞれの心がどこに向かっているのかを「見て」、何をどのように手伝うかを見つけ出す方針への転換です。

お母さんが目標とされている「2年先取り学習」とは何でしょう? 3歳児に世間の5歳児の内容を、5歳児に世間の小学校2年生の内容を「やらせる」ことですか? もしそうであれば、子どもの成長について重大な思い違いをなさっています。その子が興味を持つこと、やりたがることについて、遊ぶように学ぶ機会を持たせてあげることで、数の感覚や言葉の感覚、身体を動かすこと、音楽の感性など、その子にとって伸びやすい分野の才能がぐんと芽を出す。「できる」「わかる」という感覚を得て、他のことにも関心が向くようになる。「結果として」世間一般の学習カリキュラムを先取りしたような状態になる、というのが子どもの成長の仕方です。

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