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AO・推薦合格者の素顔⑤東大1年・岡本琳南さん「何をしたいのか、向き合って成長できた」

2020.07.31

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上野 創
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AO・推薦入試の合格者と聞くと、さまざまなコンテストや大会で頂点に立つ「とんがった」人を思い浮かべるかもしれません。もっとも、いまや国公立大で約2割、私立大で5割超がこれらの入試で大学に入る時代。合格者も人それぞれです。(写真は本人提供)

岡本琳南さん

話を伺った人

岡本琳南さん

東京大学法学部1年

(おかもと・りんな)横浜市立南高校から、推薦入試で東京大法学部に合格。

中学生のとき本郷校舎のオープンキャンパスに行って、レンガの校舎や赤門、緑の多さなどが気に入って以来、東大で勉強したいなと思っていました。

推薦入試があると知り、アドミッションポリシーを読んでみたのが高校1年の夏ごろ。すごく共感して、求められている力を伸ばすことで、自分のなりたい姿に向かい成長できる3年間は有意義だなと思ったし、大学入試という目標に向けて頑張れると思いました。

一方、小学生のときにユニセフ募金を通して国際協力に興味を持ち、高校2年のとき「トビタテ!留学JAPAN」のプログラムでフィリピンの貧困地域へ行きました。現地語の通訳を介して聞き取りをしてみると、住民は皆、子どもに夢を託していた。でも、貧困のなかで、それすら実現しそうにない状況を見ました。本当にためになる援助とは何か、ということも考えさせられました。

帰国して普段の生活に戻ったけれど、「現場を見てしまって何もしないわけにはいかない」という気持ちで、国際的な視点を自分の主軸にするという確固とした芯は残りました。一方で、私は政治や法律にも興味があり、そうした制度の不備を変えていくことで、直接関わることのできない方にも届く公的で持続的な貢献をしたいと思いました。

受験の準備は、高2の2月から。塾に入って志望理由書を書き始めましたが、3月まで弦楽部の部長として定期演奏会の準備があり、ほかにピアノの習い事や市議会議員のインターンシップも続けたので、両立が大変でした。

私立のAOの準備を進めるとともに、東大を一般入試で受けるための勉強も必要でした。そんな中で、塾の先生から厳しい突っ込みを受け、ほかの子からも指摘を受けて、何度も志望理由書を書き直しました。

小論文や時事問題を取り上げたグループディスカッションのためには、新聞記事をスクラップして、自分で疑問に思ったことを書いたり、反論してみたりして批判的な見方を磨きました。

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