働くパパママ 受験の乗り切り方

中学受験は家族の一大プロジェクト 夫婦どちらかが「プロデューサー」になろう

2020.08.18

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葉山 梢
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多忙な共働きの夫婦にとって、子どもの受験は大きな関門。特に中学受験は「親子の受験」と言われることもあるほど、親に負担が大きくのしかかります。夫婦でどのように役割分担して乗り切ればいいのか、「偏差値30からの中学受験」シリーズで知られる鳥居りんこさんに聞きました。

鳥居りんこさん

話を伺った人

鳥居りんこさん

エッセイスト、教育アドバイザー

子ども2人の中学受験の実体験に基づいた「偏差値30からの中学受験」シリーズが人気。その他の著作に「中学受験 わが子を合格させる父親道」(ダイヤモンド社)、「親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり」(ダイヤモンド社)、企画・構成を担当した「神社で出逢う私だけの守り神」(祥伝社)、「1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ」(双葉社)など多数刊行。執筆・講演活動などを通じて子育てや中学から大学受験、就活に悩める母たちを応援している。

夫婦で人生観を一致させる

共働き家庭の場合、学童保育を卒業したから受験塾へ、と軽い気持ちで中学受験に参入するケースが目立ちます。でも、動機が弱いと厳しい受験生活は続けていけません。

一番大事なのは、夫婦で人生観を一致させることです。子どもにとってどういう人生が望ましいのか、何が幸せなのか。夫婦でひざをつき合わせて話す必要があります。本来は受験準備を始める前に話し合うべきですが、子どもが5、6年生になってからでも遅くはありません。今すぐ話し合いましょう。

我が子に合う学校はどこなのか。公立か私立か、日本か海外か。自由な校風がいいのか、競争で伸びる子か。学校の偏差値は10年でがらっと変わります。偏差値ではなく、子どもをよく見てください。

教育費のシミュレーションも大切です。子どもを留学させたいという家庭は多いですが、いつ行かせるのか。中学・高校で行かせたいなら留学プログラムのある学校が選択肢になります。大学で留学させるなら中高は公立という選択も。また、美大や医学部に行きたいと言われたらどうするのか。下の子がいるならその子の分も含め、どこに集中的にお金をかけるかは考えておくべきです。

そして中学受験をすると決めたら、迷わずやり切ること。「こんなに勉強させられてかわいそう」と思わない。中学入試はよく練られた良問がそろっています。「わかった!」という感動は何物にも代えがたい体験。「頑張った」という体験が子どもの核を作ります。もし、撤退するなら6年生の夏休み前がリミットです。

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