働くパパママ 受験の乗り切り方

中学受験は家族の一大プロジェクト 夫婦どちらかが「プロデューサー」になろう

2020.08.18

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葉山 梢
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“父能研”は失敗する

親の役割は、中学受験というプロジェクトの「プロデューサー」です。お金や会場を手配し、スタッフに仕事を割り振るのがプロデューサーの仕事。夫婦のどちらかがプロデューサーとして主導権を握りましょう。もう一人は「スタッフ」として、プロジェクト成功のためプロデューサーを支えてください。家族一丸となって挑戦し、乗り切るというのが中学受験。ただ、子どもの成績は毎月右肩上がりというわけにはいかないものです。成果主義にならないよう気をつけてください。

具体的には(1)時間(2)健康(3)プリント(4)気持ち、の四つの管理が親の仕事です。勉強時間や模試などのスケジュール管理、食事作りや睡眠時間の健康管理。塾によっては膨大なプリントが配られるので、子どもと一緒に内容を見ながら整理するのは親の役目です。小学生はすぐにだれるし、いろいろな悩みも出てくるので、気持ちの管理は一番大事かもしれません。塾の送迎や学校の情報収集なども含め、夫婦で分担を決めておくといいでしょう。

勉強を教えるのはプロに任せましょう。教えたがりのお父さんの話をよく聞きますが、日能研ならぬ“父能研”はだいたい失敗します。コロナ禍で在宅勤務になり、急に子どもの勉強に介入し始めたお父さんもいたようです。過去問を一緒に解いて傾向を把握するとか、計算や漢字を毎日子どもと競争するとかならいいのですが、気が向いたときに急に入ってくると、子どものペースが乱れてしまいます。

親は教えるのではなく、リビングで学習する子どものそばでなんとなく見ていてほしい。同じ空間で仕事や資格の勉強などをするのもいいですね。頑張っている子どものそばでゲームやツイッターはダメです。夫婦げんかもやめてください。仲が良くないなら、いない方がましなので、帰宅を遅らせた方がいいと思います。

受験が近づくと、部屋は汚くなります。壁にはあらゆるプリントが貼られ、片付けや掃除は後回し。それでいい。「この時期だけだから」と思ってあきらめましょう。家電やデリバリーに頼ったり、外注したりできるなら、してもいいと思います。子どものことや仕事、家事の全部を100%はできません。自分にしかできないことは何か、何を手放すのかを考え、今の優先順位をつけるのです。

ほとんどの場合、9対1とか8対2で、夫婦のどちらか、多くはお母さんに負担が偏ります。それを五分五分にしようと思うと、けんかになる。時間がもったいないし、子どもにも悪い影響が出ます。疲れたら相手に当たるのではなく、上手に息抜きをしましょう。子どもが模試を受けている間にカフェなどでゆっくりするのもおすすめですよ。

6年生の1年間は本当に大変です。共働きならなおさらしんどいでしょう。でも、中学受験というプロジェクトは、もしかしたら最後の親子の蜜月になるかもしれません。夫や妻に任せて無関心というのはもったいない。家族で「楽しかった!」と振り返れるように、一丸となって取り組んでほしいと思います。

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