語彙力で勝負する!

語彙力の高め方 小学生は心情語を覚え、思考力を深めよう

2020.08.11

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山下 知子
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うれしいときも悲しいときも「ヤバい」で済ませていませんか? 読解や表現の基礎となり、入試にも欠かせない語彙(ごい)力を高める方法を年代別に考えます。中学受験専門塾「スタジオキャンパス」代表の矢野耕平さんに、小学生の学習法を聞きました。

矢野耕平さん

話を伺った人

矢野耕平さん

中学受験専門塾スタジオキャンパス代表

(やの・こうへい) 2020年春に国語専門塾「博耕房」も開いた。著書に「13歳からの『気もちを伝える言葉』事典」(メイツ出版)、「早慶MARCHに入れる中学・高校」(朝日新書、共著)など。

国語は心情読み取り問題で差がつく

小学校を卒業するまでに多く覚えてほしいのは、気持ちを表す「心情語」です。「うしろめたい」「やるせない」「心もとない」といった言葉ですね。心情語の語彙が乏しいと、書かれた文章を読み解くことも、自分の気持ちを正確に人に伝えることも難しくなります。国語で差が出やすいのが、主人公の心情を読み取らせる記述問題。心情語を多く知っている子ほど、主人公の気持ちに寄り添った記述ができると感じています。

語源にさかのぼって言葉が持つ意味をイメージするのも、その言葉の理解を助けます。例えば「やるせない」は、「困った」「苦しい」の類語で、どうしようもなくそわそわしたニュアンスがあります(下の絵)。

語源にあたろう
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