語彙力で勝負する!

5歳で英検2級合格! 慶大生の加藤博人さん 「固有名詞子育て」の実力とは

2020.08.14

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山下 知子
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慶応義塾大2年の加藤博人さん(19)は5歳で英検2級を取得し、小学校に入ってからは漢字や数学、語彙(ごい)・読解力などの検定を次々にクリアしてきました。母で自動車生活ジャーナリストの久美子さん(55)は、そんな子育ての体験を「『固有名詞』子育て」(朝日新聞出版)にまとめ、ブログで発信しています。2人に、固有名詞を多用した言葉がけの効用について語り合ってもらいました。(上の写真は、大好きなミニカーに囲まれた5歳半の博人さん。手にしているのは英検準2級と3級の合格証)

自身で制作した「中国自動車ガイドブック」を手にする博人さん
自身で制作した「中国自動車ガイドブック」を手にする博人さん

電子辞書で言葉の由来を確認

久美子さん 生活の中で出てくる語彙は、リアルな体験とセットなので定着しやすいと思います。固有名詞を突き詰めれば、新しい語彙が次々に増えていきます。

語彙が多いと、自分の伝えたいことを正確に伝えられるようになります。ですから、間違った言葉を教えてはいけないと、就学前から常に電子辞書を持ち歩いていました。小学生になってからは言葉の由来なども調べて伝えましたね。すしに付くしょうゆの小袋が紫色だったのを見て、「すし屋のしょうゆって何て言うか知っている?」と問いかけ、「むらさき」と分かれば、一緒に由来を調べて盛り上がりました。親は面倒くさいと思わないこと。知らなければ一緒に調べてみればいい。私たちは言葉をめぐってしゃべりまくっていました。

博人さん 大正生まれの祖母との会話も大きかったです。母が運転する車の後ろで、よくしりとりをしていました。知らない語彙が出て「どういう意味?」と聞いていた記憶があります。「赤紙」など戦争にまつわる言葉も、祖母との会話で知りました。

久美子さん しりとりは私ともよくやりました。車縛りをかけることもありましたね。

博人さん 「車」と一言で言えるものも、すごい数のバリエーションと名前がありますからね。固有名詞ではありませんが、例えば「笑う」という言葉の中にも、「失笑」「嘲笑」などバリエーションがたくさんあります。車や洗剤やティッシュとひとくくりにされるものを固有名詞で識別しまくった経験から、言葉一つひとつの違いはすごく意識するようになりました。

大学はAO入試で入りました。面接では、日本の英語教育をテーマに発表しました。ものの名前にこだわってきたせいか、言葉に関心がありますし、読んだり書いたりすることも苦ではありません。いまはドイツ語や中国語を勉強しています。同じような意味の言葉のちょっとした違いが気になって、とことん調べています。

2020年1月には、トミカ50周年の記者発表に親子で参加した
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