保護者のためのネットリテラシー講座

コロナ禍で急増するネットいじめ 子どもを守るために親ができることは

2020.08.20

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きたざわ あいこ
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小・中学生のスマートフォン所有率が高まるとともに、「ネットいじめ」が増加しています。子ども同士だけではなく、インターネット上では誰かがターゲットになり、誹謗中傷が行われることが日常茶飯事です。一体どのようにして子どもをネットいじめの被害者、加害者にならないようにすればいいのでしょうか。そして、もしなってしまった場合に親はどうしたらいいのでしょうか。

森田志歩さん

話を伺った人

森田 志歩さん

市民団体・Protect Children~永遠の笑顔 代表

(もりた・しほ)2018年、中学3年生だった息子がネットいじめに遭い、不登校に。誹謗中傷の投稿をした加害者を特定し、情報開示請求をめぐる訴訟を行っている。20年4月に実名を明かし、市民団体「Protect Children〜永遠の笑顔~」(https://protectchildren-eternity.jimdofree.com)を設立。全国からいじめ相談を受けるなど、いじめや行政、教育機関の不適切な対応から子どもを守る活動を行っている。

相談件数が3倍に コロナ禍で増えるネットいじめ

――ネットいじめと言ってもさまざまな種類があると思います。森田さんのところにはどんな相談がくるのでしょうか?

Twitterやブログでの誹謗中傷、写真や個人情報の無断掲載などに関する相談が届きますね。また、LINEグループで悪口を言われたり、自分だけがグループから外されたりといった悩みも多いです。

――SNSやコミュニケーションアプリを使ったものが多いようですが、ネットいじめはここ最近増えてきたものなのでしょうか。

確かにSNSでの被害を訴える子は増えています。ただ、ネットを使ったいじめは最近のものというよりも、インターネットが普及してきた頃から存在しています。痛ましい事件が起きるたびに、ネットでの誹謗中傷や個人情報の取り扱いが話題になりますが、その瞬間だけの盛り上がりで、きちんと検討されてきていないのが現状です。

しかし短期的に見れば、今回の新型コロナウイルスの影響により自粛期間が長期化したことで、ネットいじめに関する相談件数は普段の月の3倍ほどに増えました。

――それは、やはり家にいる間に退屈でネットでのやりとりが増えてしまうのが原因なのでしょうか。

そうですね。親が仕事で外出していて子どもだけ家にいるとなれば、どうしてもパソコンやスマートフォンばかり触ってしまいますよね。制限すればいいといっても、オンライン授業などもあるので、親としてもパソコンの利用を制限したくてもできないといった事情があると思います。

ほかにも、長い休校期間をきっかけに友だちとLINEグループを作ったけれど、そこでいじめが発生したというケースの相談は、この数ヶ月間でかなり増えました。

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