学習と健康・成長

“いま”を観察、不安とうまく付き合う「マインドフルネス」とは 親子で実践、リラックス

2020.08.28

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有馬 ゆえ
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新型コロナウイルスの流行で日常が一変し、将来に不安を抱える人は少なくありません。明日のことも確実に予測できない状況で、私たちが携えておきたいのは、現状を観察し、受け入れる力。元教員でスクールカウンセラーの大前泰彦さんは、そのためにマインドフルネスが有効だと話します。親子で不安とうまく付き合う方法をお聞きしました。

大前 泰彦さん

話を伺った人

大前 泰彦さん

臨床心理士、スクールカウンセラー

(おおまえ・やすひこ)
1955年、和歌山県生まれ。和歌山県立医科大学神経内科学講座臨床心理士、和歌山看護専門学校心理学講師。30年近く、小中学校教員・スクールカウンセラーとして、児童や生徒、保護者、教員へのカウンセリングと心身の健康に関する支援を行ってきた。翻訳書に「心が落ち着き、集中力がグングン高まる! 子どものためのマインドフルネス」(創元社)、「こころもからだもリラックス絵本」シリーズ(ミネルヴァ書房)など。

コロナ禍で子どもたちが抱える不安

――コロナ禍で、小学生の子どもたちはどんな心理状態にあるのでしょうか。

和歌山県、愛知県の小中学校に聞き取り調査をしたところ、子どもたちが大なり小なり不安を抱いていることがわかりました。その程度は個々の性質、周囲の環境によって差がある印象です。

漠然とした不安を抱く子もいれば、大切な人に感染しないか、国内で大流行するのではないか、治療法は確立するのかといった具体的な不安に駆られている子もいます。教室内で三密になってしまうこと、マスクをつけて生活しなければならないこと、友人と近距離で話せないことなどにストレスを感じるケースもみられます。

同じ調査では、子ども以上に保護者が不安感を抱えていることもわかっています。特に新型コロナウイルスの流行で経済的な影響を受けた家庭、医療従事者や介護士などがいる家庭では、保護者の不安が子どもにも伝染していると考えられます。

――子どもが抱える不安は、どんな形で現れますか?

大人も子どもも余裕がない状況なので、子どもが不安を言葉にして伝えることは難しいでしょうね。そのため、過剰な不安は心身の不調や行動になって現れます。

具体的には、眠れない、食欲が大きく増減する、落ち着きがなくなる、イライラする、口数が少なくなるなど。心理的に不安定で、友人や保護者とのあいだでトラブルを起こす子もいるでしょう。

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