大学合格者ランキング2020 現役「進学率」編

早慶上理トップ3は東京圏の女子校 大学別「本命率」では慶應が首位

2020.09.08

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安田 賢治
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大学合格者ランキングでは、1人の受験生が本命と併願の大学・学部に複数受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」が一般的だ。本連載では、同じ大学の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。進学実績をより正確に表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役の進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」について、大学通信の安田賢治常務が解説する。

毎春、高校別の大学合格者数ランキングが注目を集めるが、合格者のうち何割が進学しているかは別の話だ。そこで、現役の大学進学者数を全国の高校にアンケートし、1933校から回答を得た。今回は私立大最難関の早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)への現役進学率をまとめた。

4大学合計の本命率(現役進学者数÷現役合格者数×100)は42.3%(付属・系属校を除くと39.7%)だった。大学別にみると、慶應義塾大55.8%(同50.3%)、早稲田大46.7%(同43.8%)、上智大41.2%、東京理科大25.6%の順だ。なお、ランキングに出てくる付属・系属校は早慶にしかない。

難関国公立大の本命率はどこも9割を超えていたが、私立大になると大きく下がる。国公立大と併願したり私立大に複数合格したりして、入学先を選んだ結果だからだ。この中では東京理科大が最も本命率が低いが、理系の総合大学ということもあって国公立大との併願者が多いことが理由だろう。学費の問題もあって、文系より理系のほうが国公立大志向は強い。特に東京理科大は、センター試験の成績だけで合否が決まる方式の入試を実施し、国公立大志望者が併願しやすいことも影響している。

上智進学者数が多い高校の共通点

その早慶上理の現役進学率トップは、付属・系属校を除くと、頌栄女子学院(東京)の38.1%だった。2位は横浜共立学園(神奈川)の33.1%、3位は雙葉(東京)の29.6%だ。以下、本郷(東京)、浅野(神奈川)の私立男子校、公立中高一貫校トップの桜修館中教(東京)、私立共学の渋谷教育学園渋谷(東京)と続いた。

トップ3はいずれも中高一貫の女子校だ。横浜共立学園では、早稲田大に45人合格して19人進学、慶應義塾大には34人合格して26人進学と、合格者数では早稲田のほうが多いが、進学者数では慶應が上回っている。こういった逆転現象は中高一貫校に多く見られ、なかでも女子校に顕著となっている。

一方、大学ごとの進学者数の内訳をみると、早慶が多数を占める高校が多い。ただ、付属・系属校を含むランキングで20位の南山国際(愛知)、21位で公立高トップの横浜国際(神奈川)、24位の国際(東京)、34位の静岡サレジオ(静岡)などでは上智大が最も多い。上智大はグローバル系大学として人気が高く、グローバル教育に力を入れる高校からの進学者が多い。静岡サレジオは上智大の提携校で進学枠がある。

各大学の現役合格者数トップ校を見ると、早稲田大と慶應義塾大のトップは開成(東京)だが、本命率が低く、早慶上理進学率ランキング(付属・系属校を含む)では125位にとどまる。上智大トップは頌栄女子学院。東京理科大トップは栄東(埼玉)で、同進学率は65位。早慶上理の現役合格者数合計トップの豊島岡女子学園(東京)は、同進学率19位だった。

※次のページから「早慶上理」現役進学率「3.0%まで」全高校ランキング。

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