学習と健康・成長

中学受験は「自分の子は世界一」と気付く体験 編集者・古賀及子さんの体験記

2020.09.10

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ゆきどっぐ
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Webメディア「デイリーポータルZ」で面白くて時々人の役に立つ記事を発信している古賀及子さん。毎日更新する日記では、古賀さんとお子さん2人が東京で暮らす日々をつづっています。そんな古賀さんの長男は2020年度、中学受験に挑戦。なぜ受験を選んだのか、子どもをどのように導いたのか、母親の視点からお話を伺います。

Chikako_Koga

話を伺った人

古賀及子さん

編集者・ライター

(こが・ちかこ)1979年生まれ。息子(中1)と娘(小4)の母親で、デイリーポータルZの編集者・ライター。著名な記事に「納豆を1万回混ぜる」などがある。家族の日常をつづった日記ブログを毎日更新中。ブログをまとめた同人誌「会社員、中学生、小学生、3人暮らしの緊急事態宣言日記」を2020年8月に発行した。Twitter:@eatmorecakes

優秀な方たちを見て 「偏差値って大事かも」と目覚めた

――お子さんの中学受験は、どのような体験になりましたか?

中学受験は、「自分の子は間違いなく世界一だ!」と気づかせてくれました。たとえ偏差値が低くて、受験のシステムにうまく乗れなかったとしても、自分の子どもが一番大好き。私は、成績が優秀な子の親になりたいわけじゃない。自分の子どもを応援したい。この子の親で良かった、と気づける時間でした。

これから中学受験をされる方にとっても、「自分の子は世界一」だと感じる体験になると思います。

――とてもすばらしい体験だったんですね。そもそも受験をしようと思ったきっかけは?

私は勉強をせずに育ったので、学歴コンプレックスがあるんです。5人きょうだいの長女として生まれて、親は下の子の子育てで手一杯。勉強しろと言われずに育ち、大人になりました。でも、社会人になったら優秀な方がたくさんいる職場環境でした。皆さん知性があってリベラルで、やさしくて、余裕を感じさせる。そこで初めて、「偏差値って大事なのかも」と目覚めました。

自分が勉強をしてこなかったからこそ、子どもにはたくさん学んでほしい。小学校受験も考えたのですが、金銭的な難しさもあって断念し、中学受験に向けて着々と準備を進めました。さんぜんと輝くトップ校「御三家」が君臨する文化にとにかく痺れました。

――息子さんは優秀な学校に通っていらっしゃいますが、勉強に力を入れ始めたのはいつ頃ですか?

保育園の頃から中学受験を意識していました。年長児の冬頃には入塾させたんですが、息子は保育園と塾のギャップに驚いて「もう行きたくない」と泣いて訴えてきました。嫌だという子を無理に通わせるのは忍びないから、塾を辞めて公文式の教室に変えたんです。

もう一度入塾を考えたのは小学4年生の時。「ひょっとしたら大丈夫かも」と別の塾へ体験教室に行かせたのですが、やっぱり「嫌だ」と言ったので、そのときに受験は無理だなと諦めました。ところが、息子の親友が近所の私塾へ誘ってくれたんです。仙人のような面白い先生が1人で運営されている塾で、塾生は1学年4人くらい。息子も「親友が行くなら」と通い始め、結局受験が終わるまでお世話になりました。塾に通ってくれたのがうれしくて、あのときは感激しましたね。

――息子さんが中学受験に乗り気になったきっかけは?

彼は終始、乗り気になっていません。言われるとやるタイプなんです。私が「塾に行きなさい」と言うから行くし、塾の先生が「模試を受けなさい」と言うから受ける。淡々としていて、モチベーションのアップダウンもありませんでした。

でも、過去問題に書かれた知識に興味を持って私に教えてくれたり、志望校の入試の帰り道で「算数の問題が難しくて楽しかった」と言ったり、最後は楽しんでいる様子でした。

古賀及子さん_1

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