エデュアお悩み相談室

難関中に入学後、全く勉強しない 大学受験までやる気を保つには

2020.09.16

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善本久子
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  • 目先の点数にとらわれず深い学びができるようサポートを
  • 「スマホを制する者が受験を制す」
  • 英語は初めが肝心。中1で苦手科目にしないように

《質問者》
中学受験で難関校に入学後、全然勉強しなくなりました。隠れてスマホをいじったりして、定期テストは散々な結果に。本人は、こんな進学校でこれだけの点数が取れたならいいんじゃないかと思っているようです。大学受験までやる気を保ち続ける方法を教えてください。(広島県  中1女子の母)

今号の回答者は都立白鷗高校・付属中学校長の善本久子さん

《回答》 成長の証し、また頑張る時は来る

ご相談のような例は多く、ある意味、すべて親がかりだった中学受験から自立への成長の証しとも言えると思います。私も娘をもって似たような経験をしました。多くの場合は、時期が来ればまた頑張ることができるので、頭ごなしに叱ったりするよりは、高校入試のない6年間に知的好奇心を伸ばし、目先の点数だけにとらわれない深い学びができるように、サポートしてあげる方が良いと思います。

それでもスマホのことは少し気をつけた方がいいかもしれません。私は自分の学校の生徒に「スマホを制する者が受験を制す」といつも言っています。特に中学生の間は、話し合ってスマホの使用時間の約束を定めて、それ以外の時間はリビングに置いておく、などをルール化してはどうでしょうか? もちろんスマホは学習にも活用できるので、フィルタリングを設定した上で、本人により良い使い方を考えさせたいですね。

それともう一つ、難関と言われる学校に入学した生徒は往々にして、その学校のブランドバリューで自分を規定し、実力が維持されると思ってしまいがちです。実際には全員が難関大学に進学するわけではありませんし、中学受験の時に中堅校と思っていた学校からも最難関の大学に入学していますよね。だから学校の名前だけで自分を過大評価せず、冷静にメタ認知ができるように、数値などを具体的に示してあげることも一つです。

最初にいずれ頑張る時が来ると言いましたが、英語だけは初めが肝心なので、中1で苦手科目にしないことです。急速にグローバル化が進展する時代にツールとして不可欠ですし、大学入試でも必須です。実は英語が一番力をつけるのに時間がかかり、突然目覚めて急に伸びる例が少ない教科です。ご家庭では、英語が使えて役立つ機会を(オンラインも含めて)意識して設けてみてください。英語学習の意義が実感できれば、モチベーションが向上して自分で頑張るはずです。

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