子ども3人を大学へ

3人が中高大に同時進学 教育費、保護者だけで決めるのはNG 家計の現状示し子どもと話し合いを

2020.09.23

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南澤 悠佳
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子育て世代のお金の悩みに、ファイナンシャルプランナーでお子さんをもつ坂本綾子さんがお答えします。

180x180坂本綾子氏

話を聞いた人

坂本綾子さん

ファイナンシャルプランナー《CFP(R)認定者》

(さかもと・あやこ)坂本綾子事務所(http://www.fpsakamoto.jp/)代表。20年を超える取材記者経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナーを行っている。著書に「今さら聞けないお金の超基本」(朝日新聞出版)、「まだ間に合う! 50歳からのお金の基本」(エムディエヌコーポレーション)など。

Q.子どもが私立に進学する場合、日々の家計をどのようにやりくりするといいでしょうか。

<相談者はこんな人>

東京都在住、女性40歳(正社員)
家族は会社員の夫45歳、高校1年生の長男、中学1年生の長女、小学4年生の次男
※子どもたちの学校は全員公立

マンション住まい(持ち家)
収入=年収700万円(夫)+年収400万円(妻)
支出=年間600万円くらい(住宅ローン月12万円、物件は5000万円、35年払い)
貯蓄=550万円
教育資金は、長男:学資保険(満期金は300万円の予定)、長女:定期預金120万円、次男:定期預金60万円※定期預金は毎年それぞれ20万円ずつ

A.必要なお金を割り出し、使途不明金を減らして数万円単位の支出を減らしましょう。

相談者 本来なら、手取りは夫婦合わせて800万円くらいあり把握している支出が600万円なので、年間200万円は貯金ができるはずなんです。でもできていなくて……。

坂本さん 「一体、何に使っているんだろう?」となってしまう使途不明金は、主に現金での支払い時に出やすいですね。共働きで育ち盛りのお子さんが3人、収入は多いけど支出もどんどん膨らんでいく時期。なるべく記録が残る支払い方法を選ぶことです。例えばクレジットカード、デビットカード、電子マネーなど。あとからでも確認しやすいです。

ただしクレジットカードは後払いなので、収支がわかりにくくなりがちです。月当たりの上限額を決め、使った合計額を月末に出して、予算内に収まっているかを確認しましょう。

相談者 確かに、お財布に入れた現金がいつの間にかなくなっています。クレジットカードも複数枚使っているので把握しきれていないかも。そうした月々の積み重ねが、年間では大きな金額になるんですね。

ところで、家計管理の話で「〇〇費は収入の何%」とよくいいますよね。教育費は毎月どれくらいに設定するものでしょうか?

坂本さん 月の教育費の適正割合はよくご質問をいただくのですが、家計状況によるので一概にはいえないんです。

日本政策金融公庫のニュースリリースによれば、世帯年収に占める在学費用(子ども全員にかかる費用の合計)の割合は平均で16.3%です。これを一つの目安として、今回は考えてみましょうか。

相談者さんの場合、子どもたちの教育費が大きくかかるのは、3人のお子さんが同時に進学する2023年以降の数年間です。そのときの教育費の年間合計額を表で確認してみましょう。

◆子ども3人が公立から国立大学に進学するケース

平成30年度子供の学習費調査、国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)を参考に作成
平成30年度子供の学習費調査、国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)を参考に作成

もし、長男が国立大学、長女と次男が公立の中学・高校から国立大学なら、教育費の合計が200万円近くになる2023年、2026年でも税込み年収1100万円に対して約16%ですから平均と同程度で済みます。しかも現在、使途不明金がかなりあります。でも全員が中高大とも私立に進学となると……。

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