コロナでどうなる大学入試

「3密」回避へ各大学が入試方法を変更 課題で合否判定、オンラインで面接、実技を動画に……

2020.09.16

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増谷 文生
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AO入試に代わる総合型選抜の出願受け付けが始まりました。今回の大学入試では、新型コロナウイルスによる入試会場での集団感染を防ごうと、各大学が入試の方法を変更するなど対応を進めています。朝日新聞と河合塾の調査では、少なくとも100強の大学が入試の方法を「変更・変更予定」と回答。その中身とは? 朝日新聞の増谷文夫編集委員が解説します。(写真は今春の一般入試で、マスクを着けて問題を配る職員。来春は受験者同士の間隔を広げる必要がある=2020年2月25日、札幌市北区の北海道大、磯部征紀撮影)

感染を防ぐ対策、文科省が要請 

大学入試改革を受けた新しい入試がいよいよスタートしますね。

9月15日、まず総合型選抜の出願受け付けが始まりました。昨年度まではAO入試と呼ばれた入試方法で、学校推薦型選抜や一般選抜に先駆けての受け付け開始です。

コロナ禍が終息しないなか、教室にたくさんの受験生が集まる入試ができるのでしょうか。

クラスター(感染者集団)が発生しないよう、文部科学省は6月、各大学が行う個別試験の際に対策を取るように大学に対して求めました。

具体的には、①試験会場に入れる受験生を収容定員の半分程度以内に抑える、②受験生同士の座席間隔を1メートル程度空ける、③1科目終了ごとに10分程度以上換気する、④剣道、柔道などの「コンタクトスポーツ」や発声を伴う歌唱などの実技試験を控える、といった対応を求めました。

また、受験生を大学などに集めずに入試を行う方法として、オンラインでの面接や、受験生に提出させた実技を撮影した動画の活用などを推奨しました。

目立つオンライン活用 

大学は対策として試験の方法を変えるのでしょうか。

朝日新聞と河合塾が6~8月にかけて、全国768大学を対象に実施した「ひらく 日本の大学」緊急調査で、どのような対策を取る方針かを尋ね、全体の84%に当たる643大学から回答を得ました。少なくとも106大学が、実施方法を「変更・変更予定」と答えました。

目立ったのは、学生を集めずに試験を実施するという大学です。横浜国立大は、神奈川県外からの受験生の移動・宿泊時の感染リスクを考えて、大学入学共通テストの成績と、自己推薦書などを元に合否を判定することにしました(横浜国立大副学長インタビューはこちら)。

オンライン面接に乗り出す大学も目立ちました。

芝浦工業大(東京都)は、総合型と学校推薦型の面接や筆記試験など全てをオンラインで実施することに。嘉悦大(同)は総合型と学校推薦型の面接を、基本的にオンラインに変更。駒沢大(同)や摂南大(大阪府)も総合型などでオンライン面接を行います。

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