発達凸凹の子の中学受験

漢字を書くのは一度だけ、YouTubeも活用 特性に合わせて学び方をカスタマイズ

2020.09.18

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なないお
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この春、自閉症スペクトラムの息子が兵庫県の名門・灘中学校に合格したものの、地元の公立中高一貫校に進学したブロガーのなないおさん。発達凸凹の子どもたちの子育てについてつづります。

効率のよい学習法は一人ひとり違う

小学校では漢字を覚えるのに、大抵は授業で習って宿題で繰り返し書く、という一律のやり方ですよね。

うちの子どもたちには発達障害があり、凸凹も大きくあります。しかし障害の有無は関係なく、人が理解したり覚えたりするのに何が良い方法なのかは、それぞれの認知特性によって大きく違うと言われています。単純な暗記の場合でも、書いて覚える、聞いて覚える、見て覚える、何かと関連づけて覚える、繰り返しやる……。色々なやり方があり、個人によってどれが効率よいやり方なのか、どれを組み合わせるのがよいかは違ってきます。

視覚優位、聴覚優位など専門的なお話もありますが、私は素人なのでそこまでの分析はできません。ただ、個人個人で大きく違うことは凸凹の大きな子どもを育てていて実感していますし、受験などで膨大な量の学習をしなくてはならない場合、いかにその子に合った方法を探し出すかは大事なポイントになってくるかと思います。そのためにも決められたやり方にこだわらないでやってきました。

最初に書いた漢字の覚え方ですが、うちの子たちは繰り返しが非常に苦手です。同じ漢字を何度も繰り返し書くことは、覚えられるメリットよりも苦痛のデメリットの方がはるかに大きいものでした。学ぶモチベーションも落ちるので非常に効率が悪くなってしまいます。

その代わり、漢字は見て一度書けばほぼ覚えられる特徴を持っていました。娘は普通学級に通っていたので、ある程度みんなと同じ宿題をこなさなければならず、繰り返し書くことにとても苦労しました。回数を減らしてもらったこともあります。息子は支援学級在籍だったため、宿題のカスタマイズをしてもらい、漢字の宿題は一度書くだけで終わりということにしてもらっていました。

なないおさんコラム⑥1

学校の画一的なやり方は、できるだけ多くの子どもにとって効率よく学べるように考えられたものだと思いますが、全ての子どもの認知特性に合うわけではありません。先生1人で40人の生徒を受け持つ今の集団授業のやり方では、子ども一人ひとりに合わせた学習を提供するのは無理があるので、ある程度致し方ないものだと思います。

家庭学習の範囲でできるだけ子ども一人ひとりに合わせてカスタマイズできれば、学校の授業についていくにも、中学受験などの学習をするにも効率はぐんと上がります。発達障害のない人でも、自分の興味のあることは進んでサクサクとこなしていけますが、興味のないことをやるのは苦痛です。発達障害のある子どもたちの多くは、この興味に非常に左右されます。興味のないことをさせるのは本当に至難の業で、いかに本人の興味を引く形にできるか、が一番大きな課題でした。

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