大学合格者ランキング 現役「進学率」編

関関同立トップ3は私立女子提携校 4位以下は公立校が並ぶ

2020.09.23

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安田 賢治
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大学合格者ランキングでは、1人の受験生が本命と併願の大学・学部に複数受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」が一般的だ。本連載では、同じ大学の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。進学実績をより正確に表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役の進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」について、大学通信の安田賢治常務が解説する。

毎春、高校別の大学合格者数ランキングが注目を集めるが、合格者のうち何割が進学しているかは別の話だ。そこで、現役の大学進学者数を全国の高校にアンケートし、1933校から回答を得た。今回は関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)への現役進学率をまとめた。

関関同立合計の本命率(現役進学者数÷現役合格者数×100)は36.2%(付属・系属校を除くと31.9%、以下同じ)だった。大学別にみると、関西大38.2%(34.3%)、関西学院大49.5%(45.7%)、同志社大38.5%(33.4%)、立命館大27.3%(23.1%)だった。関西学院大の本命率が高いが、それだけ第1志望者が多いということだろう。逆に立命館大は低いが、地元近畿圏からの合格者数が5割程度と少なめで、ダブル合格して地元の大学を選んだ受験生が多いからとみられる。

その関関同立の現役進学率ランキングは、付属・系属校を除くと、トップ3がいずれも私立の女子校だった。1位は育英西(奈良)の55.1%で、続く2位の帝塚山学院(大阪)、3位の平安女学院(京都)とともに、現役進学率は5割以上となっている。育英西と平安女学院は立命館大の、帝塚山学院は関西学院大の提携校になっており、中学から提携大学への進学コースを設け、高校卒業生には進学枠がある。関関同立には付属・系属校がもともと多いうえに、このような提携校があるのも特徴だ。

4位以下は、春日丘(大阪)の31.9%を筆頭に、三島(大阪)、箕面(大阪)、郡山(奈良)と7位まで公立校が続き、ここまでが「3割バッター」だ。続く8位は私立の大阪国際大和田(大阪)だった。

大阪の高校がランキング上位に多い理由

上位に大阪の学校が多いのは、キャンパスの立地によるところが大きい。

4大学とも、学部生の通うキャンパスを複数持っているが、関西大は大阪、関西学院大は兵庫、同志社大は京都に集中している。これに対し立命館大は、メインとなる京都の衣笠に加え、滋賀のびわこ・くさつ、2015年に新設した大阪のいばらきの3キャンパスが分散する。大阪府民にとっては、滋賀を除けば関関同立のどのキャンパスも府内か隣の府県にあることから通いやすく、進学者も多くなるのだろう。立命館大は2024年に京都の映像、滋賀の情報理工の2学部を大阪に移転すると発表しており、大阪からの進学者がさらに増えそうだ。

付属・系属・提携校を除けばランキング首位となる春日丘の現役合格者数は、立命館大が130人と最も多いが、進学者数は20人にとどまる。現役合格者数103人の同志社大が進学者数34人で最多だ。関関同立の現役進学者数が最も多いのが同じくランキング3位の箕面で122人だ。現役合格者数が最多の豊中(大阪)は同17位にとどまり、本命率も16.7%にすぎない。

大学別に現役進学者数が最も多い高校を見ると、関西大は同43位の桃山学院(大阪)の49人、関西学院大は同7位の葺合(兵庫)の45人、同志社大は同42位の清教学園(大阪)の36人、立命館大は同2位の三島の40人だった。

※次のページから「関関同立」現役進学率「5.0%まで」全高校ランキング。

◆2020年度入試の「大学合格者ランキング」シリーズはこれで終了します。10月から大学通信による出身大学別人気企業就職ランキングを配信します。

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