『ドラゴン桜2』桜木建二が教える 2020教育改革

「自分」を主語にして語れる人間を目指そう! 民間出身の日野田校長の教育実践とは

2020.10.05

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桜木 建二
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異色の経歴と独創的な教育実践で注目を浴びる教育者がいる。日野田直彦さんは、大阪の箕面高校に公募校長として赴任するやいなや、海外の名門大学への進学者を多数輩出して話題を呼んだ。現在は東京に移り、武蔵野大学中学校・高等学校の校長を務めている。

どうやら俺の「東大へ行け!」という方針とは違う角度から、子どもを伸ばす方法論を展開しているようなのだ。これは気になるじゃないか。東京都西東京市にある学校を訪ねて聞いてきた話を、心して頭に叩き込もう。

民間企業勤務を経て、公募で校長職へ転身

「僕も人から『リアル・ドラゴン桜だな』と言ってもらったこと、あるんですよ」

そう話し始めてくれた日野田さんは、大阪の大手進学塾勤務や、奈良学園登美ヶ丘中学校高等学校の立ち上げに参画したあと、公募されていた大阪府立箕面高等学校校長に手を挙げて、4年間その職務に就いた。

学力的には大阪の中堅どころといった位置づけで、際立った進学実績を持たない同校から、在任中計60人弱の海外トップ大学合格者を出して話題を振りまいたのだ。

そのなかには、少人数の学生が世界中を移動しながら学ぶユニークなスタイルで知られ、日本からの合格者はまだ少ししかいないミネルバ大学も含まれる。日本の一条校としては、初めての合格者だった。

これは確かに、難関大進学者など一切いなかったわが龍山高校が、いきなり東大合格者を出したときのインパクトに、勝るとも劣らないものだな。

モットーは「何事も自分ごととして取り組もう!」

2018年4月からは武蔵野大学中高に活動の場を移した日野田さんが、いったいどんな学校運営をしているのか。大いに気になるじゃないか。

「学校を移っても、根本の方針に変わりはありません。基本的には、『自分』を主語に語れる人間になってほしい、ただそれだけです。

インターネット上で匿名のまま人の批判や悪口ばかり言うようなことにだけはなってほしくないんです。

いえ、ものごとを否定するのはダメじゃないんですよ。批判も大いにけっこうです。ただ、そういうのは陰でコソコソするものでは決してないし、否定するときには必ず代案を差し出すべきです。

悪口を言っている時間があったら、提案によって事態がいい方向に進む道を探るほうが、どう考えてもおたがいにとってプラスでしょう?」

ひとごとのような顔をして体験を重ねるのはよろしくない。人生のオーナーシップを自分自身で握れる人間になろうというのが、日野田さんの思いなのだ。

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